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2022/07/18 16:30

中国大引:上海総合1.6%高で3日ぶり反発、不動産セクターに買い 無料記事

 週明け18日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比50.04ポイント(1.55%)高の3278.10ポイントと3日ぶりに反発した。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)の易綱・総裁は16日に閉幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、「より強力な景気支援」で中国経済を支えると表明した。これまでも中国当局は、景気腰折れを回避するため、財政・金融政策を強化している。中国の不動産ローン問題の過度な警戒感が薄らいだことや、急ピッチな米利上げの懸念が薄らいだことも好感されている。指数は中盤から上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の上げが目立つ。金地集団(600383/SH)が5.0%高、保利地産(600048/SH)が4.5%高、新城控股集団(601155/SH)が4.0%高、緑地HD(600606/SH)が3.8%高で引けた。「資金不足などにより建設工事が中断した未完成住宅に関し、物件購入者による集団ローン不払いが中国各地で続出している」問題に関し、中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は17日、物件の引き渡しを確実に行うための金融サービスを充実させ、不動産市場の秩序ある運営に努める方針を表明。不動産企業の資金繰り悪化懸念も薄らいだ。
 エネルギー株もしっかり。エン鉱能源(600188/SH)が5.4%、陝西煤業(601225/SH)が5.0%、中国石油天然気(601857/SH)が2.8%、中海油田服務(601808/SH)が3.5%ずつ上昇した。
 インフラ関連株も物色される。建機の三一重工(600031/SH)が6.2%高、ゼネコンの中国交通建設(601800/SH)が3.1%高、発電設備の上海電気集団(601727/SH)が3.0%高で取引を終えた。金融株、公益株、運輸株、消費関連株なども買われている。
 半面、医薬品株の一角はさえない。健康元薬業集団(600380/SH)が4.8%、人福医薬集団(600079/SH)が4.2%、北京同仁堂(600085/SH)が2.1%ずつ下落した。半導体株、軍事関連株、酒造株の一角も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.74ポイント(1.58%)高の304.80ポイント、深センB株指数が12.46ポイント(1.03%)高の1225.02ポイントで終了した。


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