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2022/09/14 13:28

香港前場:ハンセン2.6%安で続落、上海総合は1.0%下落 無料記事

 14日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比492.23ポイント(2.55%)安の18834.63ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が165.62ポイント(2.50%)安の6467.43ポイントと3日ぶりに下落した。売買代金は521億1460万香港ドルとなっている(13日前場は530億8120万香港ドル)。
 米利上げ加速が懸念される流れ。米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る上昇率となったことを受け、米金融当局は大幅利上げを継続するとの見方が市場に広がった。利上げ加速が世界景気を冷やすと不安視されている。米中関係のさらなる悪化も警戒。米国の大手メディアは、「米政府は中国の台湾進攻を抑止するため、対中制裁を検討しているもよう」などと報じている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(73のうち下落72)。電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が10.6%安、インターネット中国検索最大手の百度集団(9888/HK)が5.4%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.7%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。上記した吉利汽車のほか、比亜迪(1211/HK)が4.2%、長城汽車(2333/HK)が3.9%、北京汽車(1958/HK)が3.3%ずつ下落した。
 医薬品セクターも売られる。永泰生物製薬(6978/HK)が12.8%安、百済神州(6160/HK)が4.4%安、薬明生物技術(2269/HK)が3.5%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が3.3%安で引けた。
 他の個別株動向では、財務不安が浮上し、家電量販チェーン大手の国美零售HD(493/HK)が21.8%安。傘下企業を通じて保有する北京中関村科技発展(000931/SZ)の一部株式について、裁判所から新たに司法凍結されたことが明らかとなった。同じく財務不安観測が浮上し、民営コングロマリットの復星国際(656/HK)が9.6%安。商業銀行や国有企業に対し、中国当局は復星への融資や株式保有状況など、エクスポージャーを調べるよう求めたもようだ。ほか、投資銀行大手の中国国際金融(CICC:3908/HK)が8.9%安。増資計画がネガティブ材料視された。同社は13日引け後、A・H株の株主割当増資計画を発表。A・H株の既存株主に対し、10株保有につき3株の比率で新株を割り当て、総額270億人民元(約5630億円)を調達する計画だ。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.02%安の3230.49ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。素材株、医薬品株、公益株、インフラ関連株、ハイテク株、金融株なども売られた。



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