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2022/11/11 13:24

香港前場:ハンセン5.5%高で4日ぶり反発、上海総合は1.5%上昇 無料記事

 11日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比881.51ポイント(5.48%)高の16962.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が303.05ポイント(5.59%)高の5720.18ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は863億9610万香港ドルに拡大している(10日前場は558億7540万香港ドル)。
 投資家のリスク選好が強まる流れ。米金融引き締めの緩和期待で、昨夜の米株が急伸したことを好感している。米インフレ指標の下振れを受け、米金融当局は利上げペースを減速するとの見方が広がった。米10年債利回りは急低下し、外国為替市場では対米ドルのオフショア人民元が元高方向で推移している。米中関係の改善にも期待。米中両政府は10日、「インドネシアのバリ島で14日、バイデン米大統領と習近平国家主席の首脳会談を開催する」と発表した。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は6.5%高と他の指数をアウトパフォームした(構成する30銘柄は全面高)。組み入れウエート上位の銘柄では、美団(3690/HK)が9.2%高、騰訊HD(700/HK)が7.3%高、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が7.2%高と値を上げている。
 中国不動産セクターも急伸。旭輝(884/HK)が36.1%高、碧桂園HD(2007/HK)が25.3%高、龍湖集団HD(960/HK)が24.8%高、合景泰富地産(1813/HK)が21.6%高で引けた。
 医薬品セクターも高い。康希諾生物(6185/HK)が17.6%、薬明生物技術(2269/HK)が12.6%、翰森製薬集団(3692/HK)が5.6%ずつ上昇した。バイオ医薬品ベンチャーの康希諾生物は、新薬の海外展開が支援材料。自主開発した吸入型の新型コロナウイルスワクチン「吸入用Ad5-nCoV」について、モロッコ政府から緊急使用許可を取得したと報告した。「吸入用Ad5-nCoV」は今年9月、中国の国家薬品監督管理局からブースター接種(追加接種)の緊急使用許可を取得。吸入型の新型コロナ用ウイルスベクターワクチンが使用許可を得る事例は世界初という。
 自動車セクターも物色される。華晨中国汽車HD(1114/HK)が13.0%高、蔚来集団(9866/HK)が12.7%高、理想汽車(2015/HK)が7.2%高、小鵬汽車(9868/HK)が6.8%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットも4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.51%高の3081.85ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。医薬品株、素材株、消費関連株、金融株、ハイテク株、エネルギー株、インフラ関連株なども買われた。


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