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2022/10/20 16:42

中国大引:上海総合0.3%安で3日続落、ハイテク株高で一時プラス圏推移 無料記事

 20日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比9.93ポイント(0.31%)安の3035.05ポイントと3日続落した。
 中国経済の停滞が懸念される流れ。中国当局が新型コロナウイルス感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を堅持する中、本土の一部地域では行動抑制など防疫措置が強化される状況だ。ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。人民元安の一服を好感。20日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア(本土市場外)人民元が一時、2010年7月に取引を開始して以来の安値を更新したが、午後に入り、一転、元高に転じた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、発電の下げが目立つ。華電国際電力(600027/SH)が5.8%安、国投電力(600886/SH)が2.8%安、国電電力発展(600795/SH)が2.2%安、華能国際電力(600011/SH)が1.9%安で引けた。
 石炭株も安い。エン鉱能源(600188/SH)が2.4%、中国神華能源(601088/SH)が1.9%、鄭州煤電(600121/SH)が1.7%、陝西煤業(601225/SH)が1.3%ずつ下落した。
 不動産株もさえない。信達地産(600657/SH)が2.5%安、保利地産(600048/SH)と上海世茂(600823/SH)がそろって0.9%安で取引を終えた。消費関連株、素材株、エネルギー株、銀行・保険株なども売られている。
 半面、ハイテク株は高い。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が5.7%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)と半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)がそろって2.9%、半導体デバイスの上海韋爾半導体(603501/SH)が1.2%ずつ上昇した。産業支援策の思惑が広がる。「中国当局はここ1週間、米国が打ち出した半導体分野の新たな対中規制を巡り、国内の主要な半導体企業と緊急会合を開いた」と伝わった。証券株、空運株、軍事関連株の一角も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.58ポイント(0.20%)安の294.66ポイント、深センB株指数が3.80ポイント(0.34%)高の1133.84ポイントで終了した。

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