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2022/05/18 13:24

香港前場:ハンセン0.6%安で4日ぶり反落、上海総合は0.4%上昇 無料記事

18日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比130.98ポイント(0.64%)安の20471.54ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が62.61ポイント(0.88%)安の7014.19ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は599億2110万香港ドルとなっている(17日前場は625億2760万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。前日のマーケットでは、ITハイテク関連が急伸し、ハンセン科技(テック)指数は5.8%高と大幅に3日続伸していた。新型コロナウイルス感染の不安も再燃。新規感染者数が減少している上海市ではロックダウン(都市封鎖)の解除が進みつつあるものの、首都北京市の感染者数は足もとで増加し、行動制限の強化が警戒される状況だ。また、一部企業の決算不振も重しとなっている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。テック指数は1.7%安と他の指数をアンダーパフォームした。組み入れウエート上位の銘柄では、Eコマースの阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.8%安、ネットサービスの騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.5%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が2.8%安と値を下げている。前日の相場では、「中国当局のネット締め付けは終了した」として大手ブローカーが投資判断を上方修正し、関連銘柄が軒並み急伸していた。ほか、Eコマースの京東集団(JDドットコム:9618/HK)が2.5%安。1〜3月期決算の赤字転落が嫌気された。また、テンセントは本日、四半期決算を報告する。
 物流関連の銘柄群も安い。京東物流(JDロジスティクス:2618/HK)が7.5%、深セン国際HD(152/HK)が3.5%、円通速逓国際(6123/HK)が1.3%ずつ下落した。京東集団傘下の京東物流については、四半期決算が前年に続き赤字だったことを売り材料視している。
 中国不動産セクターもさえない。中国金茂HD(817/HK)が1.7%安、中国海外発展(688/HK)が1.5%安、碧桂園HD(2007/HK)が1.4%安、万科企業(2202/HK)が1.3%安で引けた。
 半面、中国自動車セクターは高い。蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)が7.0%、五菱汽車集団HD(305/HK)が6.1%、長城汽車(2333/HK)が3.3%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.9%ずつ上昇した。政策期待が追い風。証券専門紙が18日、消息筋情報として伝えたところによれば、中国政府は6月初めにも、新たな「汽車下郷」(農村部の自動車普及策)政策を打ち出す見通しという。
 中国発電セクターもしっかり。華潤電力HD(836/HK)が4.7%高、華能国際電力(902/HK)が5.5%高、華電国際電力(1071/HK)が3.4%高、中国電力国際発展(2380/HK)が2.4%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%安の3082.12ポイントで前場の取引を終了した。エネルギー株が安い。不動産株、医薬品株、銀行・保険株、公益株、運輸株なども売られた。半面、自動車株は高い。ハイテク株、証券株も買われた。


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