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2022/08/05 13:30

香港前場:ハンセン0.1%高で3日続伸、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 5日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比18.32ポイント(0.09%)高の20192.36ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が11.21ポイント(0.16%)高の6890.90ポイントと小幅ながらそろって3日続伸した。売買代金は466億9150万香港ドルとなっている(4日前場は508億3010万香港ドル)。
 中国の景気下支え策が期待される流れ。世界景気の鈍化懸念が一段と増す中、当局は産業支援策などを強めるとの見方だ。ただ、全体として上値は重い。米金融政策に大きな影響を与える米雇用統計が公表されるため、内容を見極めたいとするスタンスが広がっている。また、ペロシ米下院議長の訪台に抗議し、中国人民解放軍は台湾を囲む6カ所で大規模な実弾演習を始めたことも不安材料だ(7日まで実施する見通し)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が5.1%高、ファウンドリ中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が4.8%高、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が4.6%高と上げが目立った。
 セクター別では、海運がしっかり。上記した東方海外のほか、太平洋航運集団(2343/HK)が3.2%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.0%高、海豊国際HD(1308/HK)が1.6%高と値を上げた。
 医薬品セクターも高い。百済神州(6160/HK)が9.4%、康希諾生物(6185/HK)が6.6%、石薬集団(1093/HK)が3.0%、中国生物製薬(1177/HK)が2.7%ずつ上昇した。
 セメントや非鉄の素材セクターも物色される。中国建材(3323/HK)が2.0%高、安徽海螺水泥(914/HK)が1.2%高、華潤水泥HD(1313/HK)が1.1%高、江西銅業(358/HK)が4.1%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.9%高で引けた。
 半面、石炭や石油のエネルギーセクターは安い。エン鉱能源集団(1171/HK)が2.6%、中国中煤能源(1898/HK)が2.2%、中国神華能源(1088/HK)が1.1%、中国石油天然気(857/HK)が2.6%、中国海洋石油(883/HK)が2.2%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%高の3198.11ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。医薬品株、不動産株、金融株、素材株、食品飲料株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。自動車株、公益株、軍事関連株も売られた。



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