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2023/05/30 13:31

香港前場:ハンセン1.0%安で5日続落、上海総合は0.7%下落 無料記事

 30日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比181.18ポイント(0.98%)安の18369.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が61.66ポイント(0.99%)安の6189.38ポイントとそろって5日続落した。売買代金は491億8330万香港ドルと低水準が続いている(29日前場は588億7060万香港ドル)。
 国内景気の先行き不安が重しとなる流れ。香港による4月の貿易統計では、輸出入が予想以上にマイナス幅が拡大し、中国本土では新型コロナウイルス感染が再拡大している。経済指標の発表も気がかり。あす31日に5月の中国製造業PMI(国家統計局による)、6月1日に5月の財新中国製造業PMI(民間による)、4月の香港小売売上高などが公表される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が4.6%安、碧桂園HD(2007/HK)が3.4%安、中国海外発展(688/HK)が3.0%安、華潤置地(1109/HK)が2.8%安で引けた。
 海運・空運セクターも安い。東方海外(316/HK)が4.5%、太平洋航運集団(2343/HK)が4.2%、中国国際航空(753/HK)が3.8%、中国東方航空(670/HK)が3.6%、中国南方航空(1055/HK)が3.1%ずつ下落した。
 香港不動産セクターもさえない。九龍倉集団(4/HK)が3.0%安、九龍倉置業地産投資(1997/HK)と新鴻基地産発展(16/HK)がそろって1.4%安、恒基兆業地産(12/HK)が1.3%安で引けた。
 半面、ゼネコンなどインフラ建設関連はしっかり。中国中鉄(390/HK)が4.1%、中国交通建設(1800/HK)が2.0%、中国鉄建(1186/HK)が1.3%ずつ上昇した。中国の交通運輸部は29日、今年1〜4月の交通固定資産投資額(実行ベース)が全国で前年同期比13.4%増の概算1兆人民元(約19兆8555億円)に伸びたと報告している。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.71%安の3198.58ポイントで前場取引を終了した。消費関連株が安い。不動産株、医薬品株、素材株、公益株、銀行株、半導体株なども売られた。半面、ゼネコン株は高い。保険株、メディア・娯楽株も買われた。



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