2023/01/18 17:38
香港大引:ハンセン0.5%高で反発、ゲームの網易6.5%上昇
18日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比100.36ポイント(0.47%)高の21678.00ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が26.69ポイント(0.36%)高の7340.73ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1278億3450万香港ドルとなっている(17日は1267億2000万香港ドル)。
中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスが支えとなる流れ。春節(旧正月)連休を週末に控え、人民銀は18日、リバースレポ取引により、満期分との差引で5150億人民元を市中供給した。前日も差引で5040億人民元の大量資金を供給している。中国でリオープン(経済再開)が進んでいることもプラスだ。ただ、上値は重い。外部環境の不透明感が嫌気されたほか、週末から始まる大型連休を前に、様子見ムードも漂った(香港市場は23〜25日休場、本土は23〜27日休場)。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が6.5%高、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が5.0%高、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が3.8%高と上げが目立った。網易などオンラインゲーム関連については、従来通りのペースで2023年のゲーム承認が進んでいる点を材料視。中国の国家新聞出版署は17日、国産ゲームのリリース(出版)許可審査の結果を発表し、計88タイトルを承認したと通知した。
カジノや外食、旅行代理店など「リオープン」銘柄も物色される。上記した金沙中国のほか、銀河娯楽集団(27/HK)が3.7%高、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が3.2%高、九毛九国際HD(9922/HK)が2.7%高、香港中旅国際投資(308/HK)と東瀛遊HD(6882/HK)がそろって2.4%高で引けた。
太陽光発電関連も高い。陽光能源HD(757/HK)が11.1%、協キン科技HD(3800/HK)が4.4%、信義光能HD(968/HK)が2.0%ずつ上昇した。太陽光発電用シリコンインゴット生産の陽光能源に関しては、業績成長が手がかりとなっている。同社の2022年売上高は前年比26.2%増となり、伸びは1〜9月期の12.5%から加速した。
半面、デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターは安い。碧桂園HD(2007/HK)が6.4%、旭輝HD(884/HK)が6.0%、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.5%、碧桂園服務HD(6098/HK)が5.5%、融創服務HD(1516/HK)が4.3%ずつ下落した。
自動車セクターもさえない。小鵬汽車(9868/HK)が2.9%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.6%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が1.8%安、理想汽車(2015/HK)が1.3%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16ポイント高の3224.41ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が高い。エネルギー株、素材株、公益株、銀行・保険株、軍事関連株なども買われた。半面、食品・酒造株は安い。医薬品株、不動産株、証券株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスが支えとなる流れ。春節(旧正月)連休を週末に控え、人民銀は18日、リバースレポ取引により、満期分との差引で5150億人民元を市中供給した。前日も差引で5040億人民元の大量資金を供給している。中国でリオープン(経済再開)が進んでいることもプラスだ。ただ、上値は重い。外部環境の不透明感が嫌気されたほか、週末から始まる大型連休を前に、様子見ムードも漂った(香港市場は23〜25日休場、本土は23〜27日休場)。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が6.5%高、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が5.0%高、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が3.8%高と上げが目立った。網易などオンラインゲーム関連については、従来通りのペースで2023年のゲーム承認が進んでいる点を材料視。中国の国家新聞出版署は17日、国産ゲームのリリース(出版)許可審査の結果を発表し、計88タイトルを承認したと通知した。
カジノや外食、旅行代理店など「リオープン」銘柄も物色される。上記した金沙中国のほか、銀河娯楽集団(27/HK)が3.7%高、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が3.2%高、九毛九国際HD(9922/HK)が2.7%高、香港中旅国際投資(308/HK)と東瀛遊HD(6882/HK)がそろって2.4%高で引けた。
太陽光発電関連も高い。陽光能源HD(757/HK)が11.1%、協キン科技HD(3800/HK)が4.4%、信義光能HD(968/HK)が2.0%ずつ上昇した。太陽光発電用シリコンインゴット生産の陽光能源に関しては、業績成長が手がかりとなっている。同社の2022年売上高は前年比26.2%増となり、伸びは1〜9月期の12.5%から加速した。
半面、デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターは安い。碧桂園HD(2007/HK)が6.4%、旭輝HD(884/HK)が6.0%、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.5%、碧桂園服務HD(6098/HK)が5.5%、融創服務HD(1516/HK)が4.3%ずつ下落した。
自動車セクターもさえない。小鵬汽車(9868/HK)が2.9%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.6%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が1.8%安、理想汽車(2015/HK)が1.3%安と値を下げた。
一方、本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16ポイント高の3224.41ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が高い。エネルギー株、素材株、公益株、銀行・保険株、軍事関連株なども買われた。半面、食品・酒造株は安い。医薬品株、不動産株、証券株も売られた。
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