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2023/07/19 13:30

香港前場:ハンセンは1.3%安で続落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 19日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比233.32ポイント(1.23%)安の18782.40ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が83.15ポイント(1.30%)安の6316.94ポイントとそろって続落した。売買代金は549億5030万香港ドルとなっている(18日前場は556億4110万香港ドル)。
 中国の景気不安が引き続き投資家心理の重しとなる流れ。足もとで公表された中国の経済指標では、今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比6.3%にとどまり、市場予想(7.1%)を下回った。人民元安の警戒感もくすぶる。中国人民銀行(中央銀行)は19日、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元安に設定した。外国為替市場では、人民元安・米ドル高の動きに再び拍車がかかっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が5.1%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が4.2%安、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、カジノやツアー会社、空港などレジャー関連が安い。新濠国際発展(200/HK)が2.8%、永利澳門(1128/HK)が2.5%、同程旅行HD(780/HK)が2.4%、携程集団(9961/HK)が1.7%、北京首都国際機場(694/HK)が3.4%、海南美蘭国際空港(357/HK)が2.1%ずつ下落した。
 スポーツ用品セクターもさえない。安踏体育用品(2020/HK)が3.7%安、李寧(2331/HK)が2.9%安、特歩国際(1368/HK)が1.9%安、滔搏国際HD(6110/HK)が1.3%安と値を下げた。スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品は18日引け後、「安踏(ANTA)」ブランド製品の小売売上高が今年第2四半期(4〜6月)、1ケタ台後半の伸びにとどまったと発表している。成長鈍化を警戒し、同業他社にも売りが波及した。
 レストランチェーンや酒造など飲食関連も売られる。海倫司国際HD(9869/HK)が7.3%安、九毛九国際HD(9922/HK)が2.9%安、海底撈国際HD(6862/HK)が2.1%安、青島ビール(168/HK)が2.7%安、百威亜太HD(1876/HK)が2.3%安で引けた。
 半面、海上輸送やコンテナ製造など海運セクターは物色される。海豊国際HD(1308/HK)が2.8%高、東方海外(316/HK)が1.7%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.5%高、勝獅貨櫃(716/HK)が1.6%高で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、建設機械メーカー中国大手の中国龍工HD(3339/HK)が6.9%高。2023年6月中間期の大幅増益見通しが材料視された。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の3189.81ポイントで前場取引を終了した。医薬品株が安い。ハイテク株、公益株、消費関連株、素材株なども売られた。半面、不動産株は高い。エネルギー株、証券株も買われた。



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