2023/05/05 17:40
香港大引:ハンセン0.5%高で続伸、中国不動産セクターに買い
5日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比100.58ポイント(0.50%)高の20049.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が78.95ポイント(1.18%)高の6797.75ポイントとそろって続伸した。売買代金は982億7470万香港ドルと低水準が続いている(4日は1052億8880万香港ドル)。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。官民が公表した4月の中国製造業PMIは、景況判断の境目となる50をそれぞれ割り込んだ。市場には、景気持ち直しの腰折れを回避するため、政府は対策を強める――との観測が広がっている。ただ、上値は限定的。米国で今夜(日本時間21時30分)、4月の米雇用統計が公表される。今後の米金利動向を占う意味で重要な指標となるため、結果を見極めたいとするスタンスも広がった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が5.5%高、香港不動産開発大手の恒隆地産(101/HK)が4.2%高、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が3.8%高と上げが目立っている。
セクター別では、中国不動産が高い。上記した碧桂園のほか、融創中国HD(1918/HK)が17.7%、万科企業(2202/HK)が3.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.3%ずつ上昇した。民営デベロッパーの融創中国については、債務問題の解消が期待されている。同社は4日引け後、今年3月に発表したオフショア債務の再編案について、債権者の85%超から支持を取り付けたと報告した。
証券・保険セクターもしっかり。中信建投証券(6066/HK)が5.0%高、海通証券(6837/HK)が2.9%高、中信証券(6030/HK)が1.3%高、中国人民財産保険(2328/HK)が2.4%高、中国平安保険(2318/HK)が1.4%高で取引を終えた。
医療サービスの銘柄群も物色される。医渡科技(2158/HK)が3.6%高、阿里健康信息技術(241/HK)が3.2%高、平安健康医療科技(1833/HK)と京東健康(6618/HK)がそろって2.2%高で引けた。
半面、家電セクターはさえない。海信家電集団(921/HK)が6.6%、海爾智家(6690/HK)が4.9%、TCL電子HD(1070/HK)が2.4%、創維集団(751/HK)が1.5%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.48%安の3334.50ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬品株、エネルギー株、素材株、インフラ関連株、公益株なども売られた。半面、銀行・証券株は高い。不動産株、酒造・食品株の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。官民が公表した4月の中国製造業PMIは、景況判断の境目となる50をそれぞれ割り込んだ。市場には、景気持ち直しの腰折れを回避するため、政府は対策を強める――との観測が広がっている。ただ、上値は限定的。米国で今夜(日本時間21時30分)、4月の米雇用統計が公表される。今後の米金利動向を占う意味で重要な指標となるため、結果を見極めたいとするスタンスも広がった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が5.5%高、香港不動産開発大手の恒隆地産(101/HK)が4.2%高、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が3.8%高と上げが目立っている。
セクター別では、中国不動産が高い。上記した碧桂園のほか、融創中国HD(1918/HK)が17.7%、万科企業(2202/HK)が3.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.3%ずつ上昇した。民営デベロッパーの融創中国については、債務問題の解消が期待されている。同社は4日引け後、今年3月に発表したオフショア債務の再編案について、債権者の85%超から支持を取り付けたと報告した。
証券・保険セクターもしっかり。中信建投証券(6066/HK)が5.0%高、海通証券(6837/HK)が2.9%高、中信証券(6030/HK)が1.3%高、中国人民財産保険(2328/HK)が2.4%高、中国平安保険(2318/HK)が1.4%高で取引を終えた。
医療サービスの銘柄群も物色される。医渡科技(2158/HK)が3.6%高、阿里健康信息技術(241/HK)が3.2%高、平安健康医療科技(1833/HK)と京東健康(6618/HK)がそろって2.2%高で引けた。
半面、家電セクターはさえない。海信家電集団(921/HK)が6.6%、海爾智家(6690/HK)が4.9%、TCL電子HD(1070/HK)が2.4%、創維集団(751/HK)が1.5%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.48%安の3334.50ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬品株、エネルギー株、素材株、インフラ関連株、公益株なども売られた。半面、銀行・証券株は高い。不動産株、酒造・食品株の一角も買われた。
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