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2023/05/25 13:31

香港前場:ハンセン2.1%安で3日続落、上海総合は0.7%下落 無料記事

 25日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比395.33ポイント(2.07%)安の18720.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が147.21ポイント(2.27%)安の6330.87ポイントとそろって3日続落した。売買代金は550億4220万香港ドルに拡大している(24日前場は442億3150万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが継続する流れ。米国のデフォルト(債務不履行)や、中国の景気鈍化に対する警戒感が依然としてくすぶっている。中国では新型コロナウイルス感染の流行第2波が始まっているだけに、経済活動への影響が懸念された。今月に入り公表された中国経済統計に関しても、その多数が景気鈍化を示唆する内容となっている。なお、香港市場はあす26日、仏誕節のため休場。週明け29日から取引再開となる(本土市場は26日も通常取引)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が7.0%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が4.4%安、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が4.2%安と下げが目立った。
 セクター別では、非鉄が安い。中国アルミ(2600/HK)が4.1%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.0%、中国宏橋集団(1378/HK)が3.5%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が3.1%ずつ下落した。昨夜のロンドン金属取引所(LME)では、アルミなど主要非鉄の先物価格が軒並み下げている。
 自動車セクターも急落。蔚来集団(9866/HK)が9.0%安、小鵬汽車(9868/HK)が8.4%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.9%安、北京汽車(1958/HK)が3.3%安で引けた。小鵬汽車については、決算動向が売り材料視されている。同社の第1思案期決算は、赤字幅が前年同期から拡大した。
 中国不動産セクターもさえない。中国金茂HD(817/HK)が5.9%安、融創中国HD(1918/HK)が4.2%安、龍湖集団HD(960/HK)と合景泰富集団HD(1813/HK)がそろって3.1%安で前場取引を終えた。
 本土マーケットも3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.66%安の3183.75ポイントで前場取引を終了した。エネルギー株が安い。素材株、消費関連株、不動産株、金融株、インフラ関連株なども売られた。半面、公益株は高い。軍事関連株、ハイテク株も買われた。



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