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2023/01/26 17:36

香港大引:ハンセン2.4%高で続伸、テック指数は4.3%上昇 無料記事

 連休明け26日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比522.13ポイント(2.37%)高の22566.78ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が223.14ポイント(2.98%)高の7706.72ポイントとそろって続伸した。ハンセン指数は昨年3月1日以来、約11カ月ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1195億5450万香港ドルに拡大した(20日は951億3260万香港ドル)。
 中国景気の持ち直しが意識される流れ。香港の春節(旧正月)連休期間に域内やマカオ、本土各地で観光や娯楽、小売などの消費活動が活発化した伝えられた。また、新型コロナウイルス感染に関しては、すでにピークを打ったとの見方が広がっている。米金融引き締めの警戒感が薄れていることもプラス。米国では一部経済指標の下振れや、主力企業の業績不安などを背景に、米連邦準備理事会(FRB)は利上げペースを落とすとの観測が流れている。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は4.3%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30は全面高)。中でも、新興EV(電気自動車)関連の上げが目立っている。蔚来集団(9866/HK)が12.9%高、理想汽車(2015/HK)が12.2%高、小鵬汽車(9868/HK)が10.5%高で引けた。政府系メディアの報道によれば、春節休暇の消費シーズンに合わせ、中国各地では様々な自動車販売促進キャンペーンが展開されている。
 スマートフォン(スマホ)部材・組立の銘柄群も高い。丘タイ科技(1478/HK)が11.0%、高偉電子(1415/HK)が12.4%、舜宇光学科技(2382/HK)が8.5%、瑞声科技HD(2018/HK)が3.5%、小米集団(1810/HK)が12.5%ずつ上昇した。ブローカーの一部からは、「中国のスマホ販売は、足もとで持ち直しつつある」と指摘されている。
 デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターも急伸。合景泰富地産HD(1813/HK)が8.7%高、龍湖地産(960/HK)が8.2%高、旭輝HD(884/HK)が7.7%高、世茂服務HD(873/HK)が9.9%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が6.2%高と値を上げた。
 映画関連の銘柄も物色される。歓喜伝媒集団(1003/HK)が10.4%高、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が6.4%高、猫眼娯楽(1896/HK)が3.3%高で取引を終えた。中国本土で春節連休の映画市場回復に期待が高まっている。上記したオンラインチケット販売の猫眼娯楽によると、連休初日(21日)以降の映画興行収入は、25日午後10時15分の時点で前売り分も含めて50億人民元(約950億円)を突破した。一部では、今年春節の興行収入が過去最大を更新するとの予測も出ているという。
 一方、本土市場は今週いっぱい、春節で休場となっている(週明け30日に取引再開)。


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