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2023/04/06 13:26

香港前場:ハンセン0.1%安で続落、上海総合は0.04%下落 無料記事

 休場明け6日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比9.97ポイント(0.05%)安の20264.62ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が17.67ポイント(0.26%)安の6857.80ポイントと3日続落した。売買代金は572億2840万香港ドルと低水準が続いている(4日前場は643億450万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が嫌気される流れ。雇用や景況感などの米経済指標に下振れが相次ぐ中、米経済の先行き不安が高まっている。台湾を巡り、米中対立の懸念がくすぶっていることもマイナスだ。買い手控えムードも漂う。香港市場はあす7日からイースター連休となるためだ(11日に取引再開)。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国景気の持ち直し継続期待が相場を下支えしている。取引時間中に公表された今年3月の財新中国サービス業PMIは57.8にまで回復し、予想(55.0)を上回った。ハンセン指数などは一時、プラス圏で推移している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が4.1%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)と不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)がそろって3.8%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国不動産が安い。上記した碧桂園のほか、合景泰富地産HD(1813/HK)が5.5%、龍湖集団HD(960/HK)が3.4%、雅居楽集団(3383/HK)が2.3%ずつ下落した。
 中国自動車セクターもさえない。蔚来集団(9866/HK)が6.3%安、五菱汽車集団HD(305/HK)が3.6%安、小鵬汽車(9868/HK)が3.3%安、理想汽車(2015/HK)が2.0%安で引けた。
 半面、半導体や通信設備・工事の銘柄群は高い。中芯国際集成電路製造(981/HK)が7.0%、華虹半導体(1347/HK)が2.2%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が1.4%、京信通信系統HD(2342/HK)が3.9%、中興通訊(763/HK)が3.8%ずつ上昇した。新サービスの拡大が業績成長を促すと期待されている。内外のネット企業は対話型AI(人工知能)サービス参入を相次ぎ表明した。また、先端技術を巡る米中摩擦の高まりを背景に、中国当局は産業支援の姿勢を強めるとの期待も続いている。
 産金株も急伸。中国黄金国際資源(2099/HK)が15.0%高、霊宝黄金(3330/HK)が1.30%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が5.8%高、招金鉱業(1818/HK)が5.2%高と値を上げた。金相場の高騰が材料視されている。
 一方、本土マーケットは5日ぶり小反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.04%安の3311.08ポイントで前場取引を終了した。消費関連株が安い。公益株、エネルギー株、金融株、インフラ関連株、不動産株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。医薬品株、軍事関連株、素材株の一角も買われた。



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