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2023/05/18 13:29

香港前場:ハンセン1.1%高で反発、上海総合は0.8%上昇 無料記事

 18日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比217.38ポイント(1.11%)高の19777.95ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が93.64ポイント(1.41%)高の6730.30ポイントとそろって反発した。売買代金は570億680万香港ドルとなっている(17日前場は424億4090万香港ドル)。
 米株高が好感される流れ。昨夜の米市場では、債務上限問題を巡る与野党の合意期待が高まる中、主要株価指数はそろって反発した。中国経済対策に対する期待感も改めて意識される。4月の中国経済指標は、多くが景気持ち直しの鈍化を示す内容だっただけに、景気腰折れを回避するため、当局は金融緩和を含む追加の経済対策を打ち出す――との見方が根強い状態だ。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.7%高と他の指数をアウトパフォームしている(構成30銘柄のうち上昇29)。個別では、半導体ファウンドリー中国大手の華虹半導体(1347/HK)が8.4%高、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)とパソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)がそろって4.6%高と上げが目立った。華虹半導体については、本土上場計画の進展もプラス。同社は17日引け後、上海のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」に上場する計画について、上海証券取引所の上場審査通過を報告した。
 中国金融セクターも高い。中信銀行(998/HK)が2.3%、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.2%、中国工商銀行(1398/HK)が2.1%、中国人寿保険(2628/HK)が3.6%、中国平安保険(2318/HK)が2.7%ずつ上昇した。
 ゼネコン株もしっかり。中国中鉄(390/HK)が5.3%高、中国鉄建(1186/HK)が4.1%高、中国交通建設(1800/HK)が3.2%高、中国建築国際集団(3311/HK)が2.4%高で引けた。
 半面、医薬品セクターはさえない。山東新華製薬(719/HK)が2.9%安、康希諾生物(6185/HK)が2.2%安、薬明生物技術(2269/HK)が2.1%安、中国神威薬業集団(2877/HK)が1.7%安で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が1.2%安。同社が昨日引け後に公表した1〜3月期決算は、売上高の伸びが前四半期から加速し、市場予想を上回ったが、増益率は予想に届かなかった。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.78%高の3309.74ポイントで前場取引を終了した。エネルギー株が高い。金融株、ハイテク株、公益株、不動産株なども買われた。半面、医薬品株は安い。素材株、消費関連株も売られた。



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