休場明け23日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比373.31ポイント（1.94％）安の18845.04ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧H株指数）が134.24ポイント（2.06％）安の6371.57ポイントとそろって4日続落した。売買代金は369億920万香港ドルに縮小している（21日前場は525億6330万香港ドル）。
　前営業日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国景気の回復遅れが不安視されている。足もとの経済指標が悪化する中、中国人民銀行（中央銀行）は10カ月ぶりの利下げに踏み切ったものの、市場では景気押し上げには物足りないと失望される状況だ。米国の金融引き締め長期化や、人民元安の進行も不安視されている。23日のオフショア（CNH）人民元は1米ドル＝7.22人民元台を付け、引き続き昨年11月29日以来、7カ月ぶりの元安水準で推移。市場では「9月に7.4人民元台まで元安が進む」との予測も出ている。指数は徐々に下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
　ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安（構成80銘柄のうち下落79）。個別では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬（1177/HK）が6.1％安、江蘇省拠点の翰森製薬集団（3692/HK）が4.4％安、医療サービス企業の阿里健康信息技術（241/HK）が4.3％安と下げが目立った。
　自動車セクターも安い。小鵬汽車（9868/HK）が9.8％、蔚来集団（9866/HK）が7.3％、広州汽車集団（2238/HK）が3.5％、華晨中国汽車HD（1114/HK）が3.3％ずつ下落した。
　中国不動産セクターもさえない。融創中国HD（1918/HK）が4.3％安、碧桂園HD（2007/HK）と広州富力地産（2777/HK）がそろって2.5％安、雅居楽集団HD（3383/HK）が2.4％安で引けた。
　空運関連も売られる。エアラインの中国東方航空（670/HK）が3.7％安、中国南方航空（1055/HK）が2.4％安、空港運営・管理の北京首都国際機場（694/HK）が9.1％安、同じく空港運営の海南美蘭国際空港（357/HK）が7.9％安で前場取引を終えた。
　一方、本日の本土市場は端午節の祝日で引き続き休場。週明け26日に取引を再開する。


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