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2023/05/23 13:30

香港前場:ハンセン0.6%安で反落、上海総合も0.6%下落 無料記事

 23日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比114.58ポイント(0.58%)安の19563.59ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が27.63ポイント(0.41%)安の6666.01ポイントとそろって反落した。売買代金は409億6410万香港ドルに縮小している(22日前場は537億4080万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が嫌気される流れ。米債務問題を巡っては、バイデン米大統領と共和党のマッカーシー下院議長が会談したものの、合意には至らなかった。バイデン大統領は一定の譲歩も視野にいれているようだが、依然として隔たりは大きい。また、米国金融引き締めの長期化観測もマイナス。香港の金利動向は米金融政策に追随するため、域内金利の高止まりが懸念された。ただ、下値は限定的。足もとで公表された経済指標が中国景気の鈍化を示す内容となる中、当局は景気回復の腰折れを回避するため、経済対策を強めるとの見方も広がっている。ハンセン指数などは一時、プラス圏で推移した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、電力大手の電能実業(6/HK)が3.9%安、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が3.1%安、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が2.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、非鉄や鉄鋼、建材など素材が安い。上記した中国宏橋集団のほか、洛陽モリブデン集団(3993/HK)と江西銅業(358/HK)がそろって1.6%、鞍鋼(347/HK)が2.6%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.9%、北京金隅集団(2009/HK)が2.1%、中国建材(3323/HK)が2.0%ずつ下落した。
 発電や設備の電力関連セクターもさえない。華能国際電力(902/HK)が4.2%安、華電国際電力(1071/HK)が4.1%安、中国電力国際発展(2380/HK)が2.8%安、ハルビン電気(1133/HK)と東方電気(1072/HK)がそろって1.8%安で引けた。
 半面、医薬品セクターは物色される。山東新華製薬(719/HK)が7.6%高、康希諾生物(6185/HK)が5.1%高、翰森製薬集団(3692/HK)が4.7%高、百済神州(6160/HK)が2.0%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.58%安の3277.36ポイントで前場取引を終了した。金融株が安い。公益株、軍事関連株、素材株、ハイテク株、食品・酒造株なども売られた。半面、医薬品株は高い。自動車株の一角も買われた。


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