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2023/05/16 13:27

香港前場:ハンセン0.4%高で続伸、上海総合0.01%上昇 無料記事

 16日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比78.21ポイント(0.39%)高の20049.34ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が30.43ポイント(0.45%)高の6810.51ポイントとそろって続伸した。売買代金は411億9520万香港ドルと低水準が続いている(15日前場は461億9880万香港ドル)。
 前日の好地合いを継ぐ流れ。中国当局は金融緩和を含む追加支援策を打ち出すとの観測が流れているほか、国有企業株のバリュエーション見直しも期待されている。また、米債務上限問題の過度な警戒感が薄らいだこともプラスだ。ただ、上値は重い。中国景気の持ち直し遅れが懸念されている。取引時間中に公表された4月の各種経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などが事前予想を下回った。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.3%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が4.2%高、インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が3.5%高、短文投稿サイト運営の微博(9898/HK)が3.3%高と上げが目立っている。
 風力や太陽光など再生可能エネルギー発電の関連銘柄群も高い。龍源電力集団(916/HK)が5.4%、新疆金風科技(2208/HK)が5.0%、信義光能HD(968/HK)が6.0%、陽光能源HD(757/HK)が2.2%ずつ上昇した。ほか、電力設備の東方電気(1072/HK)が6.5%値を上げている。
 医薬品・医療機器セクターもしっかり。山東新華製薬(719/HK)が4.4%高、康希諾生物(6185/HK)が2.1%高、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.9%高、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が2.2%高、微創医療科学(853/HK)が1.8%高で引けた。
 半面、中国不動産セクターは続落。碧桂園HD(2007/HK)が3.3%安、中国金茂HD(817/HK)と広州富力地産(2777/HK)がそろって2.1%安、中国海外発展(688/HK)が1.8%安と値を下げた。1〜4月の不動産開発投資は6.2%減となり、1〜3月(5.8%減)からマイナス成長が拡大。予想(5.7%減)を上回る減少だった。
 消費セクターの一角も安い。家電の創維集団(751/HK)が2.8%、食品の康師傅HD(322/HK)が2.1%、酒造の華潤ビールHD(291/HK)が1.9%、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が1.4%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは小動き。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%高の3311.06ポイントで前場取引を終了した。エネルギー株が高い。銀行株、医薬品株、半導体株、発電・電力設備株なども買われた。半面、消費関連株は安い。不動産株、素材株、保険・証券株、海運株も売られた。



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