2023/01/11 17:37
香港大引:ハンセン0.5%高で反発、石炭セクターに買い
11日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比104.59ポイント(0.49%)高の21436.05ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が47.29ポイント(0.65%)高の7310.92ポイントとそろって反発した。売買代金は1658億4690万香港ドルに拡大している(10日は1313億5580万香港ドル)。
米株高が好感される流れ。昨夜の米市場では、米金融引き締めの過度な警戒感が薄れる中、主要指標のNYダウは前日比0.6%高と反発した。中国リオープン(経済再開)の進展や、経済対策の期待感も支えとなっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)と電池・自動車メーカーの比亜迪(1211/HK)がそろって4.7%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.4%高と上げが目立った。
セクター別では、石炭が高い。上記した中国神華能源のほか、エン鉱能源集団(1171/HK)が9.0%、内蒙古伊泰煤炭(3948/HK)が7.7%、中国中煤能源(1898/HK)が4.8%ずつ上昇した。冬季の需要増が意識されたほか、燃料炭相場の高値推移や昨年後半の販売持ち直しなどを受け、業績の上積みも期待されている。
医薬品・医療機器関連セクターもしっかり。上述した石薬集団のほか、薬明生物技術(2269/HK)が3.8%高、百済神州(6160/HK)が3.0%高、微創医療科学(853/HK)が8.4%高、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が5.8%高で取引を終えた。
中国保険セクターも物色される。中国太平洋保険集団(2601/HK)が7.6%高、中国人寿保険(2628/HK)が3.9%高、中国平安保険(2318/HK)が3.5%高、中国人民財産保険(2328/HK)が2.7%高で引けた。
半面、空港やエアライン、ツアー会社、カジノなどレジャー関連は安い。海南美蘭国際空港(357/HK)が7.4%、北京首都国際機場(694/HK)が4.4%、中国南方航空(1055/HK)が1.5%、中国国際航空(753/HK)が1.2%、東瀛遊HD(6882/HK)が3.3%、同程旅行HD(780/HK)が3.0%、永利澳門(1128/HK)が4.2%、金沙中国(1928/HK)が3.2%ずつ下落した。渡航を巡る不透明感がくすぶっている。中国の新型コロナウイルス感染拡大を理由に日韓が水際対策を強化したことに対抗し、中国大使館は10日、両国向けのビザ発給停止を通知した。
他の個別株動向では、不動産デベロッパーの雅居楽集団HD(3383/HK)が6.9%安。同社は11日、直近2カ月で3回目となる増資計画を発表した。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%安の3161.84ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ITハイテク株、医薬品株、素材株、運輸株、軍事関連株、証券株なども売られた。半面、石炭株は高い。銀行・保険株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米株高が好感される流れ。昨夜の米市場では、米金融引き締めの過度な警戒感が薄れる中、主要指標のNYダウは前日比0.6%高と反発した。中国リオープン(経済再開)の進展や、経済対策の期待感も支えとなっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)と電池・自動車メーカーの比亜迪(1211/HK)がそろって4.7%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.4%高と上げが目立った。
セクター別では、石炭が高い。上記した中国神華能源のほか、エン鉱能源集団(1171/HK)が9.0%、内蒙古伊泰煤炭(3948/HK)が7.7%、中国中煤能源(1898/HK)が4.8%ずつ上昇した。冬季の需要増が意識されたほか、燃料炭相場の高値推移や昨年後半の販売持ち直しなどを受け、業績の上積みも期待されている。
医薬品・医療機器関連セクターもしっかり。上述した石薬集団のほか、薬明生物技術(2269/HK)が3.8%高、百済神州(6160/HK)が3.0%高、微創医療科学(853/HK)が8.4%高、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が5.8%高で取引を終えた。
中国保険セクターも物色される。中国太平洋保険集団(2601/HK)が7.6%高、中国人寿保険(2628/HK)が3.9%高、中国平安保険(2318/HK)が3.5%高、中国人民財産保険(2328/HK)が2.7%高で引けた。
半面、空港やエアライン、ツアー会社、カジノなどレジャー関連は安い。海南美蘭国際空港(357/HK)が7.4%、北京首都国際機場(694/HK)が4.4%、中国南方航空(1055/HK)が1.5%、中国国際航空(753/HK)が1.2%、東瀛遊HD(6882/HK)が3.3%、同程旅行HD(780/HK)が3.0%、永利澳門(1128/HK)が4.2%、金沙中国(1928/HK)が3.2%ずつ下落した。渡航を巡る不透明感がくすぶっている。中国の新型コロナウイルス感染拡大を理由に日韓が水際対策を強化したことに対抗し、中国大使館は10日、両国向けのビザ発給停止を通知した。
他の個別株動向では、不動産デベロッパーの雅居楽集団HD(3383/HK)が6.9%安。同社は11日、直近2カ月で3回目となる増資計画を発表した。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%安の3161.84ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ITハイテク株、医薬品株、素材株、運輸株、軍事関連株、証券株なども売られた。半面、石炭株は高い。銀行・保険株も買われた。
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