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2023/06/05 13:27

香港前場:ハンセン0.5%高で続伸、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 週明け5日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比102.43ポイント(0.54%)高の19052.37ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が14.30ポイント(0.22%)高の6442.63ポイントとそろって続伸した。売買代金は541億1980万香港ドルにやや縮小している(2日前場は623億930万香港ドル)。
 米株高が好感される流れ。先週末の米株市場では、デフォルト(債務不履行)の回避や、13〜14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが見送られるとの期待で、主要株価指数は軒並み上昇した。香港の金利動向は米金融政策に追随するため、域内金利の上昇懸念も薄らぐとみられている。ただ、上値は重い。本土・香港の景気不安や、人民元安進行の警戒感などで、指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.5%高、ファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が4.3%高、インフラ投資会社の長江基建集団(1038/HK)が2.5%高と上げが目立っている。携程集団は、きょう5日付で構成銘柄入りした。ほか、新規採用された銘柄群の値動きは、華潤電力HD(836/HK)と京東健康(6618/HK)がそろって0.9%安、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.6%安。除外銘柄はなしで、4銘柄が新規採用されたため、構成銘柄は76→80に増加した。
 セクター別では、半導体が高い。上記した中芯国際集成電路製造のほか、ASMPT(522/HK)が4.4%、華虹半導体(1347/HK)が2.1%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が1.0%ずつ上昇した。
 香港に拠点を置く不動産や銀行もしっかり。九龍倉集団(4/HK)が3.1%高、恒基兆業地産(12/HK)が2.0%高、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.9%高、恒生銀行(11/HK)が2.3%高、HSBC(5/HK)が1.8%高、スタンダード・チャータード(2888/HK)が1.7%高で引けた。
 半面、産金セクターは急落。前記した紫金鉱業集団のほか、霊宝黄金(3330/HK)が11.0%安、招金鉱業(1818/HK)が8.6%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が7.1%安で前場取引を終えた。
 レストランチェーンや酒造の飲食関連もさえない。呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が4.1%、九毛九国際HD(9922/HK)が2.7%、海倫司国際HD(9869/HK)が1.4%、百威亜太HD(1876/HK)が2.6%、華潤ビールHD(291/HK)が2.4%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.08%高の3232.81ポイントで前場取引を終了した。エネルギー株が高い。ハイテク株、銀行株、公益株、海運株なども買われた。半面、酒造・食品株は安い。素材株、医薬品株、インフラ関連株、不動産株も売られた。


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