4日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比106.13ポイント（0.55％）高の19412.72ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧H株指数）が34.17ポイント（0.52％）高の6624.99ポイントとそろって続伸した。売買代金は390億7420万香港ドルに低迷している（3日前場は438億2400万香港ドル）。
　中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国内で軟調な経済指標の発表が続く中、当局は経済の持ち直しをサポートするため、景気刺激策を強めるとの見方が広がった。人民元安進行の警戒感も薄らぐ。中央銀行の中国人民銀行は4日、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元高方向で設定した。4日の外国為替市場は、人民元高・米ドル安方向に振れている。(亜州リサーチ編集部)
　ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外（316/HK）が3.3％高、自動車ディーラー大手の中升集団HD（881/HK）が2.8％高、Eコマース中国大手の京東集団（9618/HK）が2.7％高と上げが目立った。
　セクター別では、部材・組立のスマートフォン関連が高い。丘タイ科技（1478/HK）が5.4％、瑞声科技HD（2018/HK）が3.1％、高偉電子（1415/HK）が2.1％、富智康集団（2038/HK）が2.5％、小米集団（1810/HK）が1.8％ずつ上昇した。
　オンランインゲーム関連もしっかり。創夢天地科技HD（1119/HK）が3.7％高、心動（2400/HK）が2.0％高、IGG（799/HK）が1.8％高、中手遊科技集団（302/HK）と網易（9999/HK）がそろって1.7％高で引けた。
　半面、自動車セクターはさえない。小鵬汽車（9868/HK）が4.6％、浙江零ホウ科技（9863/HK）が4.1％、蔚来集団（9866/HK）が4.0％、長城汽車（2333/HK）が0.6％ずつ下落した。
　一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07％高の3246.13ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、証券株なども買われた。半面、不動産株は安い。公益株、医薬品株も売られた。



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