19日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比100.77ポイント（0.49％）安の20549.74ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧H株指数）が48.59ポイント（0.69％）安の6954.32ポイントとそろって続落した。売買代金は496億2780万香港ドルに縮小している（18日前場は660億8000万香港ドル）。　
　新規材料に乏しい中、様子見ムードが漂う流れ。中国重要経済指標の発表は前日でほぼ一巡し、目先は企業業績の動向に移っている。香港では主要企業の四半期決算発表がシーズン入りした。月末に向かい本格化する。(亜州リサーチ編集部)
　ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD（2007/HK）が4.3％安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD（6098/HK）が3.8％安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD（175/HK）が3.7％安と下げが目立った。そのほか、通信キャリア大手の中国聯通（762/HK）が1.9％安。同社の1〜3月期決算では、売上高は予想を上回ったものの、純利益が予想に届かなかった。
　セクター別では、中国不動産が安い。上記した碧桂園や碧桂園服務のほか、合景泰富地産HD（1813/HK）が3.4％、融創中国HD（1918/HK）が3.2％、融創服務HD（1516/HK）が5.6％ずつ下落した。
　自動車セクターもさえない。前記した吉利汽車のほか、長城汽車（2333/HK）が5.4％安、小鵬汽車（9868/HK）が5.3％安、蔚来集団（9866/HK）が4.5％安で引けた。
　半面、カジノや映画、旅行代理店などレジャー関連はしっかり。銀河娯楽集団（27/HK）が3.8％、金沙中国（1928/HK）が2.0％、猫眼娯楽（1896/HK）が6.6％、阿里巴巴影業集団（1060/HK）が3.8％、携程集団（9961/HK）が2.5％ずつ上昇した。メーデー連休（4月29日〜5月3日）の消費活発化が期待されている。携程集団の予測によると、メーデー連休の旅行者数は延べ2億人に達する見通し。新型コロナウイルス流行前の水準を上回り、5年ぶりの高水準に達すると予想されている。
　一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.21％安の3386.05ポイントで前場取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、医薬品株、エネルギー株、素材株、インフラ関連株、運輸株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。銀行・保険株も買われた。



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