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2023/05/09 13:25

香港前場:ハンセン0.5%安で4日ぶり反落、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 9日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比108.36ポイント(0.53%)安の20188.67ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が38.37ポイント(0.56%)安の6859.31ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は551億8420万香港ドルとなっている(8日前場は577億4870万香港ドル)。 
 中国内需の弱さが懸念される流れ。取引時間中に公表された4月の貿易統計では、人民元建て輸入が0.8%減少し、3月の6.1%増からマイナス成長に転落した。また、輸出の伸びも3月の23.4%から4月の16.8%に縮小している。米中のインフレ指標発表も気がかり。米国では10日に4月の消費者物価指数(CPI)、11日に同月の生産者物価指数(PPI)、中国では11日に同月のCPIとPPIが公表される。ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国当局は国内の景気持ち直しを後押しするため、経済対策を強める――との観測が根強い状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が6.3%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が5.0%安、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が3.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、半導体が安い。上記した中芯国際集成電路製造のほか、ASMPT(522/HK)が3.5%、華虹半導体(1347/HK)が3.1%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.1%ずつ下落した。
 産金セクターもさえない。霊宝黄金(3330/HK)が3.8%安、招金鉱業(1818/HK)が3.2%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.9%安、紫金鉱業集団(2899/HK)が0.9%安で前場取引を終えた。
 半面、中国証券セクターは高い。中信建投証券(6066/HK)が6.6%、華泰証券(6886/HK)が4.3%、中信証券(6030/HK)が3.3%、広発証券(1776/HK)が2.8%ずつ上昇した。
 中国不動産セクターもしっかり。富力地産(2777/HK)が6.8%高、中国金茂HD(817/HK)が6.0%高、合景泰富地産HD(1813/HK)が4.5%高、中国海外発展(688/HK)が2.7%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%高の3408.14ポイントで前場取引を終了した。金融株が高い。不動産株、エネルギー株、素材株、公益株、海運株なども買われた。半面、半導体株は安い。医薬品株、自動車株も売られた。


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