2023/07/28 13:26
香港前場:ハンセン0.9%高で続伸、上海総合は1.4%上昇
28日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比175.65ポイント(0.89%)高の19814.76ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が101.90ポイント(1.53%)高の6772.58ポイントとそろって続伸した。売買代金は632億8720万香港ドルとなっている(27日前場は649億8020万香港ドル)。
本土株高が好感される流れ。安寄りした上海総合指数は中盤から上げ幅を広げ、前日比1.4%で前場の取引を終えた。中国経済対策の期待感が根強いほか、外国為替市場で人民元が対米ドルで上昇に転じたことも材料視されている。また、時間外取引でNYダウ先物が上昇していることや、日本銀行の金融政策決定会合(28日)で緩和的な金融政策が維持されたことも買い安心感を誘った。香港の各指数は前引けにかけてプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄の上げが目立つ。ハンセン科技(テック)指数は2.2%高と他の指数をアウトパフォームした(構成30銘柄は全面高)。個別では、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)が7.7%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.5%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が4.2%高と値を上げている。
中国の証券・保険セクターも高い。国聯証券(1456/HK)が9.6%、中信証券(6030/HK)が6.9%、広発証券(1776/HK)が5.7%、中国人寿保険(2628/HK)が4.9%、新華人寿保険(1336/HK)が3.8%ずつ上昇した。24日開催の中央政治局会議では、下半期の政策方針として、「資本市場を活性化させ、投資家の信頼感を高める」という考えも示されている。証券各社は手数料増、保険各社は運用収益増などが期待された。
中国不動産セクターもしっかり。龍湖集団HD(960/HK)が7.3%高、碧桂園HD(2007/HK)が4.3%高、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.9%高、華潤置地(1109/HK)が2.1%高で引けた。
中国消費セクターも物色される。中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が6.3%高、乳製品メーカー大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.2%高、免税店運営の中国旅遊集団中免(1880/HK)が3.1%高、ハイパーマーケットチェーンの高キン零售(6808/HK)が2.6%高で前場取引を終えた。
半面、産金セクターはさえない。霊宝黄金(3330/HK)が3.5%、招金鉱業(1818/HK)が2.9%、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.6%、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.5%ずつ下落した。
他の個別株動向では、約1年3カ月ぶりに株式売買を再開した電気自動車(EV)メーカーの中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が前営業日比61.3%安と暴落した(一時68.8%安)。同社は27日、決算発表の遅延解消など、売買再開に向けた条件を全てクリアしたと報告。同社株は2022年4月1日付で売買を一時停止していた。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.38%高の3261.20ポイントで前場取引を終了した。金融株が高い。不動産株、消費関連株、インフラ建設関連株、運輸株、素材株、エネルギー株、半導体株、医薬品株なども買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
本土株高が好感される流れ。安寄りした上海総合指数は中盤から上げ幅を広げ、前日比1.4%で前場の取引を終えた。中国経済対策の期待感が根強いほか、外国為替市場で人民元が対米ドルで上昇に転じたことも材料視されている。また、時間外取引でNYダウ先物が上昇していることや、日本銀行の金融政策決定会合(28日)で緩和的な金融政策が維持されたことも買い安心感を誘った。香港の各指数は前引けにかけてプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄の上げが目立つ。ハンセン科技(テック)指数は2.2%高と他の指数をアウトパフォームした(構成30銘柄は全面高)。個別では、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)が7.7%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.5%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が4.2%高と値を上げている。
中国の証券・保険セクターも高い。国聯証券(1456/HK)が9.6%、中信証券(6030/HK)が6.9%、広発証券(1776/HK)が5.7%、中国人寿保険(2628/HK)が4.9%、新華人寿保険(1336/HK)が3.8%ずつ上昇した。24日開催の中央政治局会議では、下半期の政策方針として、「資本市場を活性化させ、投資家の信頼感を高める」という考えも示されている。証券各社は手数料増、保険各社は運用収益増などが期待された。
中国不動産セクターもしっかり。龍湖集団HD(960/HK)が7.3%高、碧桂園HD(2007/HK)が4.3%高、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.9%高、華潤置地(1109/HK)が2.1%高で引けた。
中国消費セクターも物色される。中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が6.3%高、乳製品メーカー大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.2%高、免税店運営の中国旅遊集団中免(1880/HK)が3.1%高、ハイパーマーケットチェーンの高キン零售(6808/HK)が2.6%高で前場取引を終えた。
半面、産金セクターはさえない。霊宝黄金(3330/HK)が3.5%、招金鉱業(1818/HK)が2.9%、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.6%、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.5%ずつ下落した。
他の個別株動向では、約1年3カ月ぶりに株式売買を再開した電気自動車(EV)メーカーの中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が前営業日比61.3%安と暴落した(一時68.8%安)。同社は27日、決算発表の遅延解消など、売買再開に向けた条件を全てクリアしたと報告。同社株は2022年4月1日付で売買を一時停止していた。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.38%高の3261.20ポイントで前場取引を終了した。金融株が高い。不動産株、消費関連株、インフラ建設関連株、運輸株、素材株、エネルギー株、半導体株、医薬品株なども買われた。
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