2023/07/28 17:35
香港大引:ハンセン1.4%高で続伸、証券・保険セクター急伸
28日の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比277.45ポイント(1.41%)高の19916.56ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が137.79ポイント(2.07%)高の6808.47ポイントとそろって続伸した(ハンセン指数は約5週ぶりの高値水準)。売買代金は1377億2760万香港ドルに増加している(27日は1135億6400万香港ドル)。
投資家心理が上向く流れ。外電が27日、「中国の大型テック企業に対し、当局が消費、通信、メディア分野のスタートアップ投資における成功事例の情報提供を求めたもよう」と報じたことを受け、「ネット企業に対する規制緩和の兆し」との見方が広がった。本土株の先高観も強まる。24日開催の中央政治局会議では、今年下半期に「資本市場を活性化させ、投資家の信頼感を高める」方針も示されている。時間外取引でNYダウ先物が上昇していることや、日本銀行の金融政策決定会合(28日)で緩和的な金融政策が維持されたことも追い風だ。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄の上げが目立つ。ハンセン科技(テック)指数は2.9%高と他の指数をアウトパフォームした(構成30銘柄のうち上昇29)。約5カ月半ぶりの高値水準を回復している。個別では、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)が9.9%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が8.8%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が7.7%高と値を上げている。聯想集団については、販売回復の期待も高まっている。半導体メーカーの米インテルが発表した決算資料により、PC市場の低迷緩和が判明した。そのほか、大型ネット株も急伸している。
中国の証券・保険セクターも高い。中信証券(6030/HK)が10.0%、広発証券(1776/HK)が9.2%、国聯証券(1456/HK)が6.2%、中国人寿保険(2628/HK)が6.3%、新華人寿保険(1336/HK)が5.5%ずつ上昇した。
半導体セクターもしっかり。ASMPT(522/HK)が4.9%高、華虹半導体(1347/HK)が4.5%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.9%高、中芯国際集成電路製造(981/HK)が2.7%高で引けた。
中国消費セクターも物色される。中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が7.0%高、免税店運営の中国旅遊集団中免(1880/HK)が6.6%高、豚肉加工大手の中国雨潤食品集団(1068/HK)が5.3%高、ハイパーマーケットチェーンの高キン零售(6808/HK)が3.1%高、乳製品メーカー大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.0%高で取引を終えた。
半面、産金セクターはさえない。招金鉱業(1818/HK)が5.0%、中国黄金国際資源(2099/HK)が4.7%、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.7%、霊宝黄金(3330/HK)が2.1%ずつ下落した。
他の個別株動向では、約1年3カ月ぶりに株式売買を再開した電気自動車(EV)メーカーの中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が前営業日比61.3%安と暴落した。同社は27日、決算発表の遅延解消など、売買再開に向けた条件を全てクリアしたと報告。同社株は2022年4月1日付で売買を一時停止していた。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.84%高の3275.93ポイントで取引を終了した。金融株が高い。不動産株、消費関連株、インフラ建設関連株、運輸株、素材株、エネルギー株、半導体株、医薬品株なども買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家心理が上向く流れ。外電が27日、「中国の大型テック企業に対し、当局が消費、通信、メディア分野のスタートアップ投資における成功事例の情報提供を求めたもよう」と報じたことを受け、「ネット企業に対する規制緩和の兆し」との見方が広がった。本土株の先高観も強まる。24日開催の中央政治局会議では、今年下半期に「資本市場を活性化させ、投資家の信頼感を高める」方針も示されている。時間外取引でNYダウ先物が上昇していることや、日本銀行の金融政策決定会合(28日)で緩和的な金融政策が維持されたことも追い風だ。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄の上げが目立つ。ハンセン科技(テック)指数は2.9%高と他の指数をアウトパフォームした(構成30銘柄のうち上昇29)。約5カ月半ぶりの高値水準を回復している。個別では、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)が9.9%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が8.8%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が7.7%高と値を上げている。聯想集団については、販売回復の期待も高まっている。半導体メーカーの米インテルが発表した決算資料により、PC市場の低迷緩和が判明した。そのほか、大型ネット株も急伸している。
中国の証券・保険セクターも高い。中信証券(6030/HK)が10.0%、広発証券(1776/HK)が9.2%、国聯証券(1456/HK)が6.2%、中国人寿保険(2628/HK)が6.3%、新華人寿保険(1336/HK)が5.5%ずつ上昇した。
半導体セクターもしっかり。ASMPT(522/HK)が4.9%高、華虹半導体(1347/HK)が4.5%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.9%高、中芯国際集成電路製造(981/HK)が2.7%高で引けた。
中国消費セクターも物色される。中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が7.0%高、免税店運営の中国旅遊集団中免(1880/HK)が6.6%高、豚肉加工大手の中国雨潤食品集団(1068/HK)が5.3%高、ハイパーマーケットチェーンの高キン零售(6808/HK)が3.1%高、乳製品メーカー大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.0%高で取引を終えた。
半面、産金セクターはさえない。招金鉱業(1818/HK)が5.0%、中国黄金国際資源(2099/HK)が4.7%、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.7%、霊宝黄金(3330/HK)が2.1%ずつ下落した。
他の個別株動向では、約1年3カ月ぶりに株式売買を再開した電気自動車(EV)メーカーの中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が前営業日比61.3%安と暴落した。同社は27日、決算発表の遅延解消など、売買再開に向けた条件を全てクリアしたと報告。同社株は2022年4月1日付で売買を一時停止していた。
一方、本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.84%高の3275.93ポイントで取引を終了した。金融株が高い。不動産株、消費関連株、インフラ建設関連株、運輸株、素材株、エネルギー株、半導体株、医薬品株なども買われた。
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