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2023/04/20 13:36

香港前場:ハンセン0.2%高で3日ぶり小反発、上海総合は0.7%下落 無料記事

 20日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比39.54ポイント(0.19%)高の20407.30ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が15.02ポイント(0.22%)高の6904.03ポイントとそろって3日ぶりに小反発した。売買代金は505億860万香港ドルとなっている(19日前場は496億2780万香港ドル)。 
 中国景気の持ち直しが改めて意識される流れ。中国の1〜3月期GDP(国内総生産)成長率が市場予想を上回ったことを受け、複数の証券ブローカーが2023年通年の成長見通しを上方修正している。ただ、全体としては方向感を欠く。指数は前日の終値を挟み、一進一退している。欧米の利上げ継続が警戒されているほか、企業業績の動向が気がかり材料だ。香港では来週にかけ、主要な中国企業の決算報告が集中する。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が3.9%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が3.5%高、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が3.3%高と上げが目立った。金沙中国については、決算内容が好感されている。同社の1〜3月期決算は前年同期比で赤字幅が縮小し、売上高は倍増した。
 業種別では、オンラインゲーム関連が高い。IGG(799/HK)が9.8%、網龍網絡(777/HK)が2.7%、創夢天地科技HD(1119/HK)が2.5%、網易(9999/HK)が2.0%ずつ上昇した。
 中国消費セクターの一角もしっかり。白物家電大手の海信家電集団(921/HK)が4.0%高、中堅デパートの金鷹商貿集団(3308/HK)が2.2%高、即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が2.4%高、ベビー用品の好孩子国際HD(1086/HK)が1.7%高で引けた。
 半面、非鉄セクターはさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.7%、中国アルミ(2600/HK)が2.9%、江西カン鋒リ業(1772/HK)が2.3%、中国宏橋集団(1378/HK)が1.6%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が1.4%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.69%安の3346.90ポイントで前場取引を終了した。素材株が安い。消費関連株、医薬品株、公益株、金融株、インフラ関連株、エネルギー株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。メディア・娯楽株も買われた。


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