2023/07/10 13:29
香港前場:ハンセン0.8%高で4日ぶり反発、上海総合は0.2%上昇
週明け10日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比143.68ポイント(0.78%)高の18509.38ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が43.11ポイント(0.70%)高の6241.97ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は449億9110万香港ドルとなっている(7日前場は452億5140万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。先週のハンセン指数は急ピッチに下落し、6月1日以来、5週ぶりの安値水準を切り下げているだけに、値ごろ感が着目された。プラットフォーム企業の締め付け終了観測もプラス。阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)傘下の金融サービス会社、マ蟻集団(アント・グループ)に対し、中国当局は7日、71億2300万人民元の罰金を科すと発表した。当局による一連の是正措置を受け、監督強化が緩和されるとの見方が広がっている。ネット株の物色で、ハンセン科技(テック)指数は1.3%高と他の指数をアウトパフォームした。
ただ、指数は徐々に上げ幅を縮小。中国景気の持ち直し遅れなどが依然として重しとなっている。なお、朝方公表された6月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で横ばいとなり、予想(0.2%上昇)を下回った。生産者物価指数(PPI)はマイナス率が5.4%となり、予想(マイナス5.0%)以上に拡大している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が5.7%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)と豚肉生産で世界トッの万洲国際(288/HK)がそろって4.3%高と上げが目立った。そのほか、上記したアリババが3.2%高。傘下アントの新規株式公開(IPO)計画が進展するとの期待も高まっている。
セクター別では、カジノや映画、ツアー会社などレジャー関連が高い。新濠国際発展(200/HK)が2.7%、金沙中国(1928/HK)が2.1%、猫眼娯楽(1896/HK)が6.1%、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が4.9%、同程旅行HD(780/HK)が2.5%、携程集団(9961/HK)が2.4%ずつ上昇した。
小売関連の銘柄もしっかり。免税店運営の中国旅遊集団中免(1880/HK)が8.1%高、百貨店チェーン中国大手の百盛商業集団(3368/HK)が3.2%高、ハイパーマーケットチェーンの高キン零售(6808/HK)が2.9%高で引けた。中国旅遊集団については、4〜6月期の利益率が1〜3月期比で改善したことも材料視されている。
半面、中国不動産セクターの一角はさえない。景泰富集団HD(1813/HK)が3.0%、龍湖集団HD(960/HK)が1.9%、広州富力地産(2777/HK)が1.6%、華潤置地(1109/HK)が1.4%ずつ下落した。
一方、本土マーケットも小幅ながら4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.17%高の3202.06ポイントで前場取引を終了した。素材株が高い。食品・酒造株、公益株、半導体株、医薬品株、不動産株、空運株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。自動車株、海運株、銀行・保険株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。先週のハンセン指数は急ピッチに下落し、6月1日以来、5週ぶりの安値水準を切り下げているだけに、値ごろ感が着目された。プラットフォーム企業の締め付け終了観測もプラス。阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)傘下の金融サービス会社、マ蟻集団(アント・グループ)に対し、中国当局は7日、71億2300万人民元の罰金を科すと発表した。当局による一連の是正措置を受け、監督強化が緩和されるとの見方が広がっている。ネット株の物色で、ハンセン科技(テック)指数は1.3%高と他の指数をアウトパフォームした。
ただ、指数は徐々に上げ幅を縮小。中国景気の持ち直し遅れなどが依然として重しとなっている。なお、朝方公表された6月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で横ばいとなり、予想(0.2%上昇)を下回った。生産者物価指数(PPI)はマイナス率が5.4%となり、予想(マイナス5.0%)以上に拡大している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が5.7%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)と豚肉生産で世界トッの万洲国際(288/HK)がそろって4.3%高と上げが目立った。そのほか、上記したアリババが3.2%高。傘下アントの新規株式公開(IPO)計画が進展するとの期待も高まっている。
セクター別では、カジノや映画、ツアー会社などレジャー関連が高い。新濠国際発展(200/HK)が2.7%、金沙中国(1928/HK)が2.1%、猫眼娯楽(1896/HK)が6.1%、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が4.9%、同程旅行HD(780/HK)が2.5%、携程集団(9961/HK)が2.4%ずつ上昇した。
小売関連の銘柄もしっかり。免税店運営の中国旅遊集団中免(1880/HK)が8.1%高、百貨店チェーン中国大手の百盛商業集団(3368/HK)が3.2%高、ハイパーマーケットチェーンの高キン零售(6808/HK)が2.9%高で引けた。中国旅遊集団については、4〜6月期の利益率が1〜3月期比で改善したことも材料視されている。
半面、中国不動産セクターの一角はさえない。景泰富集団HD(1813/HK)が3.0%、龍湖集団HD(960/HK)が1.9%、広州富力地産(2777/HK)が1.6%、華潤置地(1109/HK)が1.4%ずつ下落した。
一方、本土マーケットも小幅ながら4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.17%高の3202.06ポイントで前場取引を終了した。素材株が高い。食品・酒造株、公益株、半導体株、医薬品株、不動産株、空運株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。自動車株、海運株、銀行・保険株も売られた。
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