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2023/04/04 17:35

香港大引:ハンセン0.7%安で6日ぶり反落、休場前に商い縮小 無料記事

 4日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比134.59ポイント(0.66%)安の20274.59ポイントと6日ぶりに反落した。本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は64.98ポイント(0.94%)安の6875.47ポイントと続落。売買代金は1193億9900万香港ドルに縮小した(3日は1204億1580万香港ドル)。
 休場前に買いが手控えられる流れ。香港市場はあす5日が清明節、7日と10日がイースターで休場となる。米中対立の警戒感もくすぶる。マッカーシー米下院議長の事務所は3日、台湾の蔡英文・総統が中米歴訪後、経由地の米国(ロサンゼルス郊外)で議長らと5日に会談すると発表した。もっとも、下値を叩くような売りは見られない。中国の経済対策に対する期待感などが相場を下支えた。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.6%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、中国新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(9866/HK)が7.6%安、同じくEVメーカーの小鵬汽車(9868/HK)が6.5%安と下げが目立つ。うち小鵬に関しては、EV販売の低調が売り材料。同社が前日引け後に発表した3月の納車台数は7002台となり、前年同月比で55%減少している。
 中国の不動産開発・管理セクターも安い。中国金茂HD(817/HK)が6.7%、広州富力地産(2777/HK)が5.2%、碧桂園服務HD(6098/HK)が4.1%、碧桂園HD(2007/HK)が3.2%ずつ下落した。
 スポーツ用品や家電の中国消費セクターもさえない。李寧(2331/HK)が4.4%安、安踏体育用品(2020/HK)が2.2%安、TCL電子HD(1070/HK)が3.3%安、創維集団(751/HK)が3.2%安、海爾智家(6690/HK)が2.3%安と値を下げた。
 半面、半導体セクターの一角は高い。晶門半導体(2878/HK)が11.5%、中芯国際集成電路製造(981/HK)が4.3%ずつ上昇した。半導体など先端技術を巡る米中摩擦の高まりを背景に、当局は産業支援の姿勢を続けるとの期待が根強い状況だ。
 一方、本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.49%高の3312.56ポイントで取引を終了した。医薬品株が高い。金融株、公益株、建材株なども買われた。半面、消費関連株は安い。自動車株、不動産株も売られた。


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