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2023/04/17 16:44

中国大引:上海総合1.4%高で続伸、エネルギー・金融が相場けん引 無料記事

 週明け17日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比47.46ポイント(1.42%)高の3385.61ポイントと続伸した。昨年7月5日以来、約9カ月半ぶりの高値水準を回復している。
 先週の好地合いを継ぐ流れ。中国景気の持ち直し期待が続く中、投資家心理も上向いている。4月に入り報告された中国経済指標では、製造業PMIや貿易、金融などで予想を上回る内容が相次いだ。なお、国家統計局はあす18日、第1四半期のGDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)を公表する。注目のGDP成長率に関しては、前四半期(2.9%)と22年通年(3.0%)を上回る4.0%で着地する見通しだ。指数は引けにかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 エネルギーや金融の大型株が相場をけん引。中国石油天然気(601857/SH)が6.4%高、中国石油化工(600028/SH)が4.1%高、中国神華能源(601088/SH)が2.3%高、中国工商銀行(601398/SH)が2.2%高、中国人寿保険(601628/SH)が4.4%高で引けた。
 消費関連株もしっかり。自動車の長城汽車(601633/SH)が5.1%高、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.9%高、家電の海爾智家(600690/SH)が2.8%高、ホテルの上海錦江国際酒店発展(600754/SH)が2.6%高、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が2.3%高と値を上げた。
 ゼネコンや建機などインフラ建設関連株も物色される。中国中鉄(601390/SH)が3.8%、中国交通建設(601800/SH)が3.7%、三一重工(600031/SH)が1.9%ずつ上昇した。素材株、公益株、運輸株、医薬品株、不動産株なども買われている。
 半面、ハイテク株はさえない。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が2.9%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.7%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が2.5%、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が0.8%ずつ下落した。メディア関連株も売られている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.71ポイント(0.24%)高の297.61ポイント、深センB株指数が5.03ポイント(0.43%)高の1186.69ポイントで終了した。


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