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2023/03/15 13:28

香港前場:ハンセン1.3%高で反発、上海総合は0.7%上昇 無料記事

 15日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比242.39ポイント(1.26%)高の19490.35ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が103.17ポイント(1.60%)高の6542.17ポイントとそろって反発した。売買代金は602億5820万香港ドルとなっている(14日前場は696億6580万香港ドル)。 
 内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。昨夜の米株市場では、金融システム不安がひとまず後退し、米銀の破綻で売り込まれた銀行株が急反発した。インフレ加速の警戒感が薄れる中、米連邦準備理事会(FRB)は利上げペースを落とす――との観測も高まっている。また、取引時間中に中国で公表された1〜2月の各種経済統計は、小売売上高がプラス成長を回復するなど概ね良好な内容だった。市場では、同期に中国経済が持ち直したと分析されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が8.7%高、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が5.0%高、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が4.9%高と上げが目立った。百度などネット株に買いが先行し、ハンセン科技(テック)指数は1.9%高と他の指数をアウトパフォームしている(構成銘柄30のうち上昇28)
 不動産管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターも高い。上記した碧桂園服務のほか、融創服務HD(1516/HK)が6.5%、世茂服務HD(873/HK)が4.9%、旭輝(884/HK)が5.6%、広州富力地産(2777/HK)が4.6%、碧桂園HD(2007/HK)が3.0%ずつ上昇した。上述した経済統計では、住宅販売のプラス成長回復が確認されている。
 中国金融セクターもしっかり。招商銀行(3968/HK)が2.8%高、中国工商銀行(1398/HK)が1.9%高、中国人寿保険(2628/HK)が3.2%高、中国平安保険(2318/HK)が2.7%高、中信証券(6030/HK)が2.6%高、海通証券(6837/HK)が2.5%高で前場取引を終えた。
 ゼネコンやプラント建設、エンジニアリングなどインフラ建設関連も物色される。中国中鉄(390/HK)が5.7%高、中国交通建設(1800/HK)が5.3%高、中国鉄建(1186/HK)が3.9%高、中リョ国際工程(2068/HK)が3.4%高、中国冶金科工(1618/HK)が6.3%高で引けた。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.67%高の3267.15ポイントで取引を終了した。医薬品株が高い。インフラ関連株、不動産株、金融株、自動車株、エネルギー株、素材株なども買われている。半面、酒造株や通信株は売られた。



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