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2023/07/18 13:44

香港前場:ハンセン2.2%安で6日ぶり反落、上海総合は0.4%下落 無料記事

 休場明け18日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比420.49ポイント(2.17%)安の18993.29ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が162.62ポイント(2.48%)安の6396.26ポイントとそろって6日ぶりに反落した。売買代金は556億4110万香港ドルとなっている(14日前場は518億2960万香港ドル)。
 中国景気の回復遅れが改めて懸念される流れ。昨日公表された重要経済指標では、今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比6.3%にとどまり、前四半期(1〜3月)の実績(4.5%)は上回ったものの、市場予想(7.1%)を下回った。また、6月の各種統計では、鉱工業生産が上振れる半面、小売売上高は予想に届かず、不動産開発も弱い内容となっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、管理サービスやデベロッパーなど本土不動産の下げが目立つ。龍湖集団HD(960/HK)が10.0%安、碧桂園服務HD(6098/HK)が7.6%安、碧桂園HD(2007/HK)が7.3%安で引けた。決算発表の遅延に伴い、株式売買を停止中の中国恒大集団(3333/HK)が業績発表し、21年〜22年に巨額の赤字(日本円で11兆円超)を計上したことが判明。業界の先行き不安が再燃した。
 中国保険セクターも安い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が5.3%、中国人寿保険(2628/HK)が4.5%、中国平安保険(2318/HK)が3.1%、新華人寿保険(1336/HK)が3.0%ずつ下落した。
 非鉄セクターもさえない。五鉱資源(1208/HK)が4.5%安、江西カン鋒リ業(1772/HK)が3.7%安、中国宏橋集団(1378/HK)が2.9%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.6%安で前場取引を終えた。
 中国のネット関連も売られる。京東集団(9618/HK)と快手科技(1024/HK)がそろって4.4%安、騰訊HD(700/HK)が3.8%安、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が3.2%安で引けた。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.35%安の3198.26ポイントで前場取引を終了した。銀行・保険株が下げを主導。ハイテク株、エネルギー株、医薬品株、公益株なども売られた。半面、不動産株は高い。軍事関連株、素材株、運輸株、自動車株も買われた。



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