2023/08/02 17:38
香港大引:ハンセン2.5%安で続落、内外に景気不安
2日の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比493.74ポイント(2.47%)安の19517.38ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が185.15ポイント(2.70%)安の6669.37ポイントとそろって続落した。売買代金は1133億6190万香港ドルにやや縮小している(1日は1351億9030万香港ドル)。
内外の景気懸念が投資家心理を冷やす流れ。格付け大手のフィッチ・レーティングスは1日、米国の長期債格付けを最上級「AAA」から「AA+」に1段階引き下げた。足もとの米経済指標では、7月のISM製造業景況指数が予想ほど改善せず、同月の雇用動態調査(JOLTS)では求人件数が予想を下回っている。中国では1日公表された7月の財新中国製造業PMI(民間による)が49.2に悪化(6月は50.5)し、景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに割り込んだ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が6.8%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が5.1%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.0%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の銀行と保険が安い。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が5.4%、中国建設銀行(939/HK)が3.1%、招商銀行(3968/HK)が2.9%、中国人民財産保険(2328/HK)が4.2%、中国平安保険(2318/HK)が2.8%ずつ下落した。
レストランチェーンなど外食関連もさえない。呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が6.9%安、百勝中国HD(9987/HK)が6.6%安、九毛九国際HD(9922/HK)が5.3%安、海倫司国際HD(9869/HK)が2.6%安で引けた。
半面、中国不動産セクターの一角は物色される。碧桂園服務HD(6098/HK)が18.0%、世茂服務HD(873/HK)が4.1%、融創服務HD(1516/HK)が1.6%、広州富力地産(2777/HK)が1.3%、世茂集団HD(813/HK)が0.9%ずつ上昇した。相次ぐ政策支援の動きを好感。中国人民銀行(中央銀行)と国家外貨管理局は1日の会議で、不動産市場の安定発展を促すため、住宅ローン金利や頭金比率の引き下げを促す方針を表明した。管理サービス碧桂園服務については、中間決算の減益見通しを発表したものの、併せて自社株買いの実施計画を明らかにしたことが材料視されている。
一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.89%安の3261.69ポイントで取引を終了した。銀行株が安い。エネルギー株、医薬品株、公益株、酒造株、運輸株、インフラ関連株、軍事関連株、素材株なども売られている。半面、不動産株は高い。証券株、半導体株と自動車株の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内外の景気懸念が投資家心理を冷やす流れ。格付け大手のフィッチ・レーティングスは1日、米国の長期債格付けを最上級「AAA」から「AA+」に1段階引き下げた。足もとの米経済指標では、7月のISM製造業景況指数が予想ほど改善せず、同月の雇用動態調査(JOLTS)では求人件数が予想を下回っている。中国では1日公表された7月の財新中国製造業PMI(民間による)が49.2に悪化(6月は50.5)し、景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに割り込んだ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が6.8%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が5.1%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.0%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の銀行と保険が安い。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が5.4%、中国建設銀行(939/HK)が3.1%、招商銀行(3968/HK)が2.9%、中国人民財産保険(2328/HK)が4.2%、中国平安保険(2318/HK)が2.8%ずつ下落した。
レストランチェーンなど外食関連もさえない。呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が6.9%安、百勝中国HD(9987/HK)が6.6%安、九毛九国際HD(9922/HK)が5.3%安、海倫司国際HD(9869/HK)が2.6%安で引けた。
半面、中国不動産セクターの一角は物色される。碧桂園服務HD(6098/HK)が18.0%、世茂服務HD(873/HK)が4.1%、融創服務HD(1516/HK)が1.6%、広州富力地産(2777/HK)が1.3%、世茂集団HD(813/HK)が0.9%ずつ上昇した。相次ぐ政策支援の動きを好感。中国人民銀行(中央銀行)と国家外貨管理局は1日の会議で、不動産市場の安定発展を促すため、住宅ローン金利や頭金比率の引き下げを促す方針を表明した。管理サービス碧桂園服務については、中間決算の減益見通しを発表したものの、併せて自社株買いの実施計画を明らかにしたことが材料視されている。
一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.89%安の3261.69ポイントで取引を終了した。銀行株が安い。エネルギー株、医薬品株、公益株、酒造株、運輸株、インフラ関連株、軍事関連株、素材株なども売られている。半面、不動産株は高い。証券株、半導体株と自動車株の一角も買われた。
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