2023/05/19 13:27
香港前場:ハンセン0.96%安で反落、上海総合は0.1%上昇
19日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比188.65ポイント(0.96%)安の19538.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が86.73ポイント(1.29%)安の6628.83ポイントとそろって反落した。売買代金は506億8900万香港ドルに縮小している(18日前場は570億680万香港ドル)。
米国の利上げ長期化を警戒。米経済の底堅さを示す経済指標や米連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受け、金融引き締めの長期化観測が広がっている。内部面では、人民元安の進行が弱気材料だ。また、米中関係の行方を見極めたいとの思惑も強い。19日開幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)では中国を念頭に「経済安保声明」が採択される見込みだが、一方で来週には米中の経済閣僚が会談を予定。関係改善への糸口となるか注目を集めている。(亜州リサーチ編集部)
人民元相場に関しては、19日朝方にオンショア(CNY)相場で1米ドル=7人民元台に乗せた。2022年12月以来となる。オフショア(CNH)市場でも一段と元安が進み、7人民元台での推移が続いた。
大型テック株に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.80%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が5.1%安と大きく下落。同社が昨日引け後に発表した2023年1〜3月期決算では、売上高の伸びが引き続き1ケタ台にとどまり、市場予想を下回った。
このほか、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.4%安、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が3.3%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.2%安で前場の取引を終了。足元ではテック株の決算発表が続き、来週25日には美団が1〜3月期決算の発表を予定している。
半面、中国の消費セクターが堅調。ビールの百威亜太HD(バドワイザー・ブリューイング・カンパニーAPAC:1876/HK)が2.5%高、華潤ビールHD(291/HK)が1.4%高、家電の海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が1.9%高、ミネラルウォーターの農夫山泉(ノンフー・スプリング:9633/HK)が1.6%高で引けた。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3301.59ポイントで前場取引を終了した。朝方は売りが先行したものの、徐々に買い戻しが進む展開。半導体株が買われたほか、家電、医薬品、酒造、食品などの消費関連が総じて堅調だった。半面、石油株は安い。金融株、非鉄株も売られた。
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米国の利上げ長期化を警戒。米経済の底堅さを示す経済指標や米連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受け、金融引き締めの長期化観測が広がっている。内部面では、人民元安の進行が弱気材料だ。また、米中関係の行方を見極めたいとの思惑も強い。19日開幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)では中国を念頭に「経済安保声明」が採択される見込みだが、一方で来週には米中の経済閣僚が会談を予定。関係改善への糸口となるか注目を集めている。(亜州リサーチ編集部)
人民元相場に関しては、19日朝方にオンショア(CNY)相場で1米ドル=7人民元台に乗せた。2022年12月以来となる。オフショア(CNH)市場でも一段と元安が進み、7人民元台での推移が続いた。
大型テック株に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.80%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が5.1%安と大きく下落。同社が昨日引け後に発表した2023年1〜3月期決算では、売上高の伸びが引き続き1ケタ台にとどまり、市場予想を下回った。
このほか、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.4%安、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が3.3%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.2%安で前場の取引を終了。足元ではテック株の決算発表が続き、来週25日には美団が1〜3月期決算の発表を予定している。
半面、中国の消費セクターが堅調。ビールの百威亜太HD(バドワイザー・ブリューイング・カンパニーAPAC:1876/HK)が2.5%高、華潤ビールHD(291/HK)が1.4%高、家電の海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が1.9%高、ミネラルウォーターの農夫山泉(ノンフー・スプリング:9633/HK)が1.6%高で引けた。
一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3301.59ポイントで前場取引を終了した。朝方は売りが先行したものの、徐々に買い戻しが進む展開。半導体株が買われたほか、家電、医薬品、酒造、食品などの消費関連が総じて堅調だった。半面、石油株は安い。金融株、非鉄株も売られた。
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