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2023/07/21 13:43

香港前場:ハンセン0.7%高で4日ぶり反発、上海総合は0.04%下落 無料記事

 21日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比136.83ポイント(0.72%)高の19064.85ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が49.28ポイント(0.77%)高の6413.40ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は448億4980万香港ドルとなっている(20日前場は590億670万香港ドル)。
 金利高の警戒感がやや薄れる流れ。米利上げ打ち止め観測が材料視されている。複数の米メディアが20日(米東部時間)報じたところによれば、バーナンキ元米連邦準備理事会(FRB)議長はこのほど、「7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定され、それが最期になる可能性がある」と述べた。米10年債利回りは低下に転じている。香港銀行間取引金利(HIBOR)の上昇も一服。20日は1カ月物が5.21%に跳ねあがり、2017年10月以来、約15年9カ月ぶりの高水準に達していた。もっとも、上値は限定的。中国景気持ち直し遅れの警戒感が引き続き、投資家心理の重しとなっている。また、早ければ来週にも開催される中央政治局会議では、下半期の政策方針が決定される見通し。財政・金融政策を見極めたいとするスタンスも漂っている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が3.2%高、香港域内大手行の恒生銀行(11/HK)が3.1%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が2.5%高と上げが目立った。
 セクター別では、医薬品が高い。康希諾生物(6185/HK)が4.3%、翰森製薬集団(3692/HK)と中国生物製薬(1177/HK)がそろって2.3%、薬明生物技術(2269/HK)が2.1%ずつ上昇した。
 教育サービスの銘柄群も物色される。新東方在線科技HD(1797/HK)が3.3%高、新東方教育科技集団(9901/HK)が2.7%高、希望教育集団(1765/HK)が2.0%高、中国教育集団HD(839/HK)が1.3%高で引けた。
 半面、非鉄・レアアース関連の一角はさえない。非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が2.8%、リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒リ業(1772/HK)が2.6%、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が1.9%、エネルギー・資源会社の中信資源HD(1205/HK)が1.3%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%安の3170.94ポイントで前場取引を終了した。酒造・食品株が高い。不動産株、医薬品株、空運株、素材株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。公益株、インフラ関連株、エネルギー株、自動車株も売られた。



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