2023/06/28 17:39
香港大引:ハンセン0.1%高で続伸、中国EVの上げ目立つ
28日の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比23.92ポイント(0.12%)高の19172.05ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が16.60ポイント(0.26%)高の6521.22ポイントと小幅ながらそろって続伸した。売買代金は793億1850万香港ドルに低迷している(27日は916億8800万香港ドル)。
過度な景気懸念の後退が相場を支える流れ。27日開幕の夏季ダボス会議で中国の李強首相が演説し、「2023年の5.0%経済成長は実現可能」と自信を示した。朝方公表された今年1〜5月の中国工業企業利益は前年同期比で縮小したものの、減少率は1〜4月から鈍化している。また、米国では足もとで発表された国内の経済指標が軒並み改善。米景気の悪化は回避できると楽観された。もっとも、上値は重い。欧米の金融引き締め長期化や、米国の対中圧力強化などが不安視され、指数は安く推移する場面もみられている。外電は27日、人工知能(AI)用高性能半導体チップの対中輸出を巡り、米バイデン政権が新たな規制を検討しているもよう――などと報じた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.5%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)とスポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)がそろって2.4%高と上げが目立った。
セクター別では、新興EV(電気自動車)関連が高い。小鵬汽車(9868/HK)が11.2%、蔚来集団(9866/HK)が7.2%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.3%、理想汽車(2015/HK)が2.8%ずつ上昇した。
エアラインや代理店の旅行関連がセクターもしっかり。中国国際航空(753/HK)が2.5%高、中国東方航空(670/HK)が2.2%高、中国南方航空(1055/HK)が1.3%高、同程旅行HD(780/HK)が1.3%高、携程集団(9961/HK)が1.2%高で引けた。
スマートフォン部材・組立の銘柄群も物色される。瑞声科技HD(2018/HK)が3.0%高、丘タイ科技(1478/HK)が2.9%高、舜宇光学科技(2382/HK)が1.9%高、小米集団(1810/HK)が2.3%高、富智康集団(2038/HK)が1.3%高と値を上げた。
半面、医薬品セクターは安い。中国生物製薬(1177/HK)が2.6%、翰森製薬集団(3692/HK)が1.7%、薬明生物技術(2269/HK)と百済神州(6160/HK)がそろって1.2%ずつ下落した。
香港拠点の消費セクターもさえない。六福集団(590/HK)が15.2%安、卓悦HD(653/HK)が3.4%安、周大福珠宝集団(1929/HK)が2.5%安、CEC国際HD(759/HK)が2.4%安で取引を終えた。宝飾小売店チェーンの六福集団に関しては、通期決算の減益も売り材料視されている。
一方、本土マーケットも小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07ポイント安の3189.38ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。通信ネットワーク株、不動産株、医薬品株、エネルギー株、海運株なども売られた。半面、発電株は高い。軍事関連株、食品・酒造株、空運株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
過度な景気懸念の後退が相場を支える流れ。27日開幕の夏季ダボス会議で中国の李強首相が演説し、「2023年の5.0%経済成長は実現可能」と自信を示した。朝方公表された今年1〜5月の中国工業企業利益は前年同期比で縮小したものの、減少率は1〜4月から鈍化している。また、米国では足もとで発表された国内の経済指標が軒並み改善。米景気の悪化は回避できると楽観された。もっとも、上値は重い。欧米の金融引き締め長期化や、米国の対中圧力強化などが不安視され、指数は安く推移する場面もみられている。外電は27日、人工知能(AI)用高性能半導体チップの対中輸出を巡り、米バイデン政権が新たな規制を検討しているもよう――などと報じた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.5%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)とスポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)がそろって2.4%高と上げが目立った。
セクター別では、新興EV(電気自動車)関連が高い。小鵬汽車(9868/HK)が11.2%、蔚来集団(9866/HK)が7.2%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.3%、理想汽車(2015/HK)が2.8%ずつ上昇した。
エアラインや代理店の旅行関連がセクターもしっかり。中国国際航空(753/HK)が2.5%高、中国東方航空(670/HK)が2.2%高、中国南方航空(1055/HK)が1.3%高、同程旅行HD(780/HK)が1.3%高、携程集団(9961/HK)が1.2%高で引けた。
スマートフォン部材・組立の銘柄群も物色される。瑞声科技HD(2018/HK)が3.0%高、丘タイ科技(1478/HK)が2.9%高、舜宇光学科技(2382/HK)が1.9%高、小米集団(1810/HK)が2.3%高、富智康集団(2038/HK)が1.3%高と値を上げた。
半面、医薬品セクターは安い。中国生物製薬(1177/HK)が2.6%、翰森製薬集団(3692/HK)が1.7%、薬明生物技術(2269/HK)と百済神州(6160/HK)がそろって1.2%ずつ下落した。
香港拠点の消費セクターもさえない。六福集団(590/HK)が15.2%安、卓悦HD(653/HK)が3.4%安、周大福珠宝集団(1929/HK)が2.5%安、CEC国際HD(759/HK)が2.4%安で取引を終えた。宝飾小売店チェーンの六福集団に関しては、通期決算の減益も売り材料視されている。
一方、本土マーケットも小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07ポイント安の3189.38ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。通信ネットワーク株、不動産株、医薬品株、エネルギー株、海運株なども売られた。半面、発電株は高い。軍事関連株、食品・酒造株、空運株も買われた。
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