2023/07/05 17:42
香港大引:ハンセン1.6%安で3日ぶり反落、レアアースは逆行高
5日の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比305.30ポイント(1.57%)安の19110.38ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が123.46ポイント(1.87%)安の6489.94ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は868億8810万香港ドルにとどまっている(4日は760億4580万香港ドル)。
対外関係の悪化が懸念される流れ。欧州連合(EU)の外交トップ、ボレル副委員長が来週予定していた訪中について、中国政府が延期したことが4日分かった。理由は明らかにされていない。足もとでは、半導体分野などを巡り、米国を中心とした西側諸国と中国の間で、摩擦が強まっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.3%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)と不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)がそろって4.9%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が安い。上記した碧桂園のほか、広州富力地産(2777/HK)が6.6%、融創中国HD(1918/HK)が3.5%、龍湖地産(960/HK)が2.4%ずつ下落した。
医療機器・医薬品セクターも急落。上海微創医療機器人集団(2252/HK)が9.7%安、微創医療科学(853/HK)が6.4%安、コン博医療HD(2216/HK)が4.1%安、翰森製薬集団(3692/HK)が4.3%安、康希諾生物(6185/HK)が3.6%安で引けた。
レストランチェーンなど外食関連も売られる。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が3.6%安、海倫司国際HD(9869/HK)が2.9%安、海底撈国際HD(6862/HK)が2.5%安、九毛九国際HD(9922/HK)が1.9%安と値を下げた。
中国の銀行セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)と交通銀行(3328/HK)がそろって3.6%安、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.2%安、中国工商銀行(1398/HK)が1.9%安で取引を終えた。
半面、レアアース・非鉄関連の銘柄は物色される。希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が18.2%、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が8.8%、ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が6.0%、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が2.0%ずつ上昇した。中国商務部は3日、半導体製造に不可欠なガリウムやゲルマニウムの輸出を制限すると発表。資源株に思惑買いが広がっている。
一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.69%安の3222.95ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、エネルギー株、金融株、医薬品株、公益株なども買われた。半面、レアアース・非鉄の銘柄は高い。不動産株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
対外関係の悪化が懸念される流れ。欧州連合(EU)の外交トップ、ボレル副委員長が来週予定していた訪中について、中国政府が延期したことが4日分かった。理由は明らかにされていない。足もとでは、半導体分野などを巡り、米国を中心とした西側諸国と中国の間で、摩擦が強まっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.3%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)と不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)がそろって4.9%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が安い。上記した碧桂園のほか、広州富力地産(2777/HK)が6.6%、融創中国HD(1918/HK)が3.5%、龍湖地産(960/HK)が2.4%ずつ下落した。
医療機器・医薬品セクターも急落。上海微創医療機器人集団(2252/HK)が9.7%安、微創医療科学(853/HK)が6.4%安、コン博医療HD(2216/HK)が4.1%安、翰森製薬集団(3692/HK)が4.3%安、康希諾生物(6185/HK)が3.6%安で引けた。
レストランチェーンなど外食関連も売られる。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が3.6%安、海倫司国際HD(9869/HK)が2.9%安、海底撈国際HD(6862/HK)が2.5%安、九毛九国際HD(9922/HK)が1.9%安と値を下げた。
中国の銀行セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)と交通銀行(3328/HK)がそろって3.6%安、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.2%安、中国工商銀行(1398/HK)が1.9%安で取引を終えた。
半面、レアアース・非鉄関連の銘柄は物色される。希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が18.2%、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が8.8%、ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が6.0%、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が2.0%ずつ上昇した。中国商務部は3日、半導体製造に不可欠なガリウムやゲルマニウムの輸出を制限すると発表。資源株に思惑買いが広がっている。
一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.69%安の3222.95ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、エネルギー株、金融株、医薬品株、公益株なども買われた。半面、レアアース・非鉄の銘柄は高い。不動産株も買われた。
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