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2023/03/08 17:36

香港大引:ハンセン2.4%安で続落、ネットワーク関連はしっかり 無料記事

 8日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比483.23ポイント(2.35%)安の20051.25ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が185.10ポイント(2.68%)安の6727.18ポイントと3日続落した。売買代金は1174億7870万香港ドルとなっている(7日は1277億1060万香港ドル)。 
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。中国の内需不振に加え、米利上げ加速観測がネガティブ材料だ。昨日公表された今年1〜2月の中国貿易統計では、輸入が前年同期比で市場予想を超えて縮小。市場関係者らは、内需の回復が遅れていると指摘した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言では、「最終的な金利水準は従来予想より高くなる可能性がある」と説明し、利上げペースを加速する用意があると強調している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄は、ほぼ全面安(構成76のうち下落73)。個別では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が7.2%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が6.2%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が5.3%安と下げが目立った。
 中国のネット関連もさえない。美団(3690/HK)が4.4%、京東集団(9618/HK)が4.3%、網易(9999/HK)が3.8%、百度(9888/HK)が3.3%ずつ下落した。ハンセン科技(テック)指数は構成銘柄30が全面安。3.2%安と他の指数をアンダーパフォームした。
 中国自動車セクターも急落。小鵬汽車(9868/HK)が7.1%安、理想汽車(2015/HK)が6.3%安、長城汽車(2333/HK)が5.6%安、吉利汽車HD(175/HK)が4.3%安と値を下げた。
 半面、通信・ネットワーク関連銘柄の一角はしっかり。中国聯通(762/HK)が3.5%、中国電信(728/HK)が2.9%、中国鉄塔(788/HK)が2.1%、中国通信服務(552/HK)が1.6%、京信通信系統HD(2342/HK)が1.3%ずつ上昇した。当局の「デジタル中国」推進で恩恵があるとの見方が続いている。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の3283.25ポイントで取引を終了した。金融株が下げを主導。医薬品株、エネルギー株、公益株、消費関連株、素材株、海運株なども売られた。半面、ITハイテク株は高い。軍事関連株、不動産株、インフラ建設関連株の一角も買われた。



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