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2022/11/24 13:36

香港前場:ハンセン0.5%高で続伸、上海総合0.1%下落 無料記事

 24日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比90.49ポイント(0.52%)高の17614.30ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が30.79ポイント(0.52%)高の5975.90ポイントとそろって続伸した。売買代金は500億4740万香港ドルとなっている(23日前場は564億7430万香港ドル)。
 内外の好材料が相場を支える流れ。内部的には、経済対策の強化が期待されている。中国国営メディアが23日夜報じたところによれば、国務院(内閣に相当)は22日の常務会議で、預金準備率の引き下げを検討していることを明らかにした。外部的には、米利上げペース減速の観測がポジティブ。昨夜公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月開催分)では、大半のメンバーが「利上げペース鈍化はまもなく適切となる」との見方を示していることが判明した。ただ、上値は重い。中国国内の経済活動停滞が不安視されている。国内では新型コロナウイルス感染に歯止めがかからず、複数の地域で厳格な行動規制が実施されている状況だ。23日の新規感染数(無症状含む)は、上海市がロックダウン(都市封鎖)中の4月以降で初めて3万人を突破している(3万1444人)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の上げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が11.5%高、龍湖集団HD(960/HK)が9.0%高、碧桂園服務HD(6098/HK)が6.6%高で引けた。当局はこのところ、不動産業の救済策を相次ぎ打ち出している。足もとでは、中国政府の方針に従い、大手銀行がそろって優良不動産デベロッパー向けの融資支援を決定した。
 非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターも高い。中国宏橋集団(1378/HK)が2.9%、中国アルミ(2600/HK)が2.6%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.3%、鞍鋼(347/HK)が1.5%、中国建材(3323/HK)が3.2%、安徽海螺水泥(914/HK)が2.9%ずつ上昇した。
 太陽光発電の関連銘柄も物色される。信義光能HD(968/HK)が3.3%高、莱特玻璃集団(6865/HK)が2.7%高、北京能源国際HD(686/HK)が2.4%高、新特能源(1799/HK)が1.3%高で前場取引を終えた。
 半面、エアラインやツアー会社、カジノ、映画などレジャー関連は安い。中国南方航空(1055/HK)が1.9%、中国国際航空(753/HK)が1.6%、東瀛遊HD(6882/HK)が3.8%、携程集団(9961/HK)が1.8%、美高梅中国HD(2282/HK)が2.9%、澳門博彩HD(880/HK)が0.6%、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が5.9%、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が4.2%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.11%安の3093.51ポイントで前場の取引を終了した。酒造・食品株が安い。ハイテク株、運輸株、金融株、インフラ関連株なども売られた。半面、不動産株は高い。医薬品株、エネルギー株、公益株、自動車株も買われた。


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