2023/04/19 17:39
香港大引:ハンセン1.4%安で続落、不動産と自動車に売り
19日の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比282.75ポイント(1.37%)安の20367.76ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が113.90ポイント(1.63%)安の6889.01ポイントとそろって続落した。売買代金は999億320万香港ドルと低水準が続いている(18日は1097億2020万香港ドル)。
決算集中を前に、買いが手控えられる流れ。香港では主要企業の四半期決算発表がシーズン入りし、月末に向かい本格化する。中国重要経済指標の発表が前日でほぼ一巡する中、目先は企業業績の動向に移ったようだ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が5.2%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が4.7%安、スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が4.3%安と下げが目立った。そのほか、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が2.5%安。同社の1〜3月期決算では、売上高は予想を上回ったものの、純利益が予想に届かなかった。
セクター別では、中国不動産が安い。上記した碧桂園服務や碧桂園やのほか、融創服務HD(1516/HK)が6.7%、融創中国HD(1918/HK)が4.2%、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.4%ずつ下落した。
自動車セクターも急落。小鵬汽車(9868/HK)が6.1%安、長城汽車(2333/HK)が6.0%安、蔚来集団(9866/HK)が5.5%安、理想汽車(2015/HK)が4.1%安で引けた。長城汽車の穆峰・総裁は18日、国内の新エネルギー自動車(NEV)市場における競争激化に懸念を示している。「中国NEVメーカーで実質的に黒字を確保している企業は実質ゼロだ」と指摘した。
中国ネット株もさえない。快手科技(1024/HK)が4.4%安、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が2.7%安、百度集団(9888/HK)が2.5%安、騰訊HD(700/HK)が2.2%安と値を下げた。ハンセン科技(テック)指数は2.4%安と他の指数をアンダーパフォームしている。
半面、カジノや映画、旅行代理店などレジャー関連は高い。銀河娯楽集団(27/HK)が4.4%、金沙中国(1928/HK)が2.3%、猫眼娯楽(1896/HK)が6.9%、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が2.0%、同程旅行HD(780/HK)が3.0%、携程集団(9961/HK)が1.9%ずつ上昇した。メーデー連休(4月29日〜5月3日)の消費活発化が期待されている。携程集団の予測によると、メーデー連休の旅行者数は延べ2億人に達する見通し。新型コロナウイルス流行前の水準を上回り、5年ぶりの高水準に達すると予想されている。
一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.68%安の3370.13ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。不動産株、医薬品株、エネルギー株、素材株、インフラ関連株、運輸株なども売られた。半面、ITハイテク株の一角は高い。メディア・娯楽株、銀行株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
決算集中を前に、買いが手控えられる流れ。香港では主要企業の四半期決算発表がシーズン入りし、月末に向かい本格化する。中国重要経済指標の発表が前日でほぼ一巡する中、目先は企業業績の動向に移ったようだ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が5.2%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が4.7%安、スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が4.3%安と下げが目立った。そのほか、通信キャリア大手の中国聯通(762/HK)が2.5%安。同社の1〜3月期決算では、売上高は予想を上回ったものの、純利益が予想に届かなかった。
セクター別では、中国不動産が安い。上記した碧桂園服務や碧桂園やのほか、融創服務HD(1516/HK)が6.7%、融創中国HD(1918/HK)が4.2%、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.4%ずつ下落した。
自動車セクターも急落。小鵬汽車(9868/HK)が6.1%安、長城汽車(2333/HK)が6.0%安、蔚来集団(9866/HK)が5.5%安、理想汽車(2015/HK)が4.1%安で引けた。長城汽車の穆峰・総裁は18日、国内の新エネルギー自動車(NEV)市場における競争激化に懸念を示している。「中国NEVメーカーで実質的に黒字を確保している企業は実質ゼロだ」と指摘した。
中国ネット株もさえない。快手科技(1024/HK)が4.4%安、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が2.7%安、百度集団(9888/HK)が2.5%安、騰訊HD(700/HK)が2.2%安と値を下げた。ハンセン科技(テック)指数は2.4%安と他の指数をアンダーパフォームしている。
半面、カジノや映画、旅行代理店などレジャー関連は高い。銀河娯楽集団(27/HK)が4.4%、金沙中国(1928/HK)が2.3%、猫眼娯楽(1896/HK)が6.9%、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が2.0%、同程旅行HD(780/HK)が3.0%、携程集団(9961/HK)が1.9%ずつ上昇した。メーデー連休(4月29日〜5月3日)の消費活発化が期待されている。携程集団の予測によると、メーデー連休の旅行者数は延べ2億人に達する見通し。新型コロナウイルス流行前の水準を上回り、5年ぶりの高水準に達すると予想されている。
一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.68%安の3370.13ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。不動産株、医薬品株、エネルギー株、素材株、インフラ関連株、運輸株なども売られた。半面、ITハイテク株の一角は高い。メディア・娯楽株、銀行株も買われた。
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