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2022/11/22 13:32

香港前場:ハンセン0.4%安で5日続落、上海総合は0.8%上昇 無料記事

 22日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比68.04ポイント(0.39%)安の17587.87ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が28.33ポイント(0.47%)安の5973.57ポイントとそろって5日続落した。売買代金は618億480万香港ドルとなっている(21日前場は640億3800万香港ドル)。
 中国のリオープン(経済再開)期待後退が投資家心理の重しとなる流れ。国内では新型コロナウイルスの新規感染者数が急速に増加し、複数の地域でロックダウン(都市封鎖)が導入さた。当局は「ゼロコロナ」政策の調整(緩和)を始めていたが、再び厳格化されると不安視されている。ただ、中国経済対策の期待感が根強い中、下値は限定されている。指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が5.6%安、スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が4.3%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、レストランチェーンなど外食関連が安い。海倫司国際HD(9869/HK)が6.3%、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が3.5%、九毛九国際HD(9922/HK)が3.5%、海底撈国際HD(6862/HK)が2.2%ずつ下落した。
 医薬品セクターもさえない。上記した石薬集団のほか、康希諾生物(6185/HK)が6.0%安、百済神州(6160/HK)が5.2%安、上海復星医薬集団(2196/HK)と四環医薬HD集団(460/HK)がそろって2.3%安と値を下げた。
 半面、ゼネコンや建機のインフラ建設セクターは高い。中国交通建設(1800/HK)が9.9%、中国中鉄(390/HK)が8.0%、中国鉄建(1186/HK)が7.9%、中国龍工HD(3339/HK)が4.0%、中聯重科(1157/HK)が1.1%ずつ上昇した。産業支援の動きを好感。中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は21日、インフラ投資支援のため中長期融資を拡大するよう国内銀行に要請した。
 中国不動産セクターもしっかり。中国海外発展(688/HK)が2.0%高、華潤置地(1109/HK)が1.9%高、合景泰富地産HD(1813/HK)が1.2%高、旭輝(884/HK)が0.9%高で引けた。業界を取り巻く状況が改善。中国の住宅ローン金利は低下傾向にある。一部地域では、1軒目で3%台まで下落し、過去最低水準を記録している状況だ。また、未完成住宅問題について、人民銀は商業銀行6行に総額2000億人民元(約3兆9610億円)を融資する方針を明らかにしている。
 一方、本土マーケットは5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.75%高の3108.30ポイントで前場の取引を終了した。インフラ関連株が高い。素材株、金融株、エネルギー株、不動産株、消費関連株、公益株なども買われた。半面、医薬品株は安い。半導体株、空運株も売られた。


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