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2023/05/02 13:27

香港前場:ハンセン0.1%高で4日続伸、本土は休場 無料記事

 連休明け2日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比17.63ポイント(0.09%)高の19912.20ポイントと4日続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は4.07ポイント(0.06%)安の6698.08ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は457億9040万香港ドルと低調が続いている(4月28日前場は487億2980万香港ドル)。 
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。先週開催された中国共産党の政治局会議では、内需の回復に力強さがないとして、経済支援スタンスを維持するスタンスが確認された。メーデー連休の消費活況もプラス。商務部のモニタリングによると、全国重点小売・飲食企業の売上高はメーデー当日(5月1日)、前年同期比で15.6%増加した。また、4月のマカオ・カジノ売上高が前年同月比で5.5倍に拡大し、新型コロナウイルス流行後の月次最多を記録したことも関連銘柄にとっての追い風となっている。ただ、上値は重い。中国景況感の悪化を懸念し、ハンセン指数もマイナス圏で推移する場面がみられた。4月30日に公表された4月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.2となり、景況判断の境目となる50を4カ月ぶりに割り込んでいる。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が4.6%高、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が2.9%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(992/HK)が2.6%高と上げが目立った。
 セクター別では、マカオのカジノ関連が高い。新濠国際発展(200/HK)が3.8%、永利澳門(1128/HK)が2.0%、美高梅中国HD(2282/HK)が1.3%、澳門博彩HD(880/HK)が1.2%ずつ上昇した。
 有料道路など交通インフラ関連も物色される。四川成渝高速公路(107/HK)が9.0%高、浙江滬杭甬高速公路(576/HK)が5.1%高、江蘇寧滬高速公路(177/HK)が4.2%高、越秀交通基建(1052/HK)が3.0%高と値を上げた。
 半面、デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターは安い。合景泰富地産HD(1813/HK)が23.3%、雅居楽集団(3383/HK)が5.7%、広州富力地産(2777/HK)が3.9%、世茂服務HD(873/HK)が7.8%、融創服務HD(1516/HK)が7.1%ずつ下落した。不動産開発の合景泰富地産については、一部借入金の返済が期日までに出来なかったことを売り材料視している。
 医薬品セクターもさえない。康希諾生物(6185/HK)が5.8%安、広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.1%安、石薬集団(1093/HK)が2.0%安、山東新華製薬(719/HK)が0.9%安で引けた。
 一方、本土マーケットはメーデーにより1〜3日が休場となっている。



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