17日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比23.66ポイント（0.73％）高の3250.55ポイントと反発した。
　外部環境の改善が買い安心感を誘う流れ。欧米の金融システム不安がひとまず後退し、昨夜の欧米市場では主要株価指数が軒並み上昇した。原油下落基調の一服もプラス。約1年3カ月ぶりの安値を付けていたWTI原油先物は昨夜、1.1％高と4日ぶりに反発した。国内景気の持ち直しも改めて意識される。足もとで公表された中国経済指標に関しては、概ね良好な内容が相次いだ。また、上海総合指数は前日、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、値ごろ感も着目されている。(亜州リサーチ編集部)
　エネルギー株が相場をけん引。中国石油天然気（601857/SH）が6.4％高、中国石油化工（600028/SH）が4.2％高、中海油田服務（601808/SH）が3.0％高、中国神華能源（601088/SH）が1.9％高で引けた。
　保険・証券株も高い。中国太平洋保険（601601/SH）が2.6％、中国平安保険（601318/SH）が2.1％、中国人寿保険（601628/SH）が2.0％、中国銀河証券（601881/SH）が5.7％、中信建投証券（601066/SH）が2.9％ずつ上昇した。
　ゼネコン株もしっかり。中国交通建設（601800/SH）が4.2％高、中国中鉄（601390/SH）と中国建築（601668/SH）がそろって2.5％高、中国鉄建（601186/SH）が1.9％高と値を上げた。
　ITハイテク株も物色される。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網（601138/SH）がストップ（10.0％）高、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技（601360/SH）が8.8％高、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業（603019/SH）が6.6％高、業務ソフト開発大手の用友網絡科技（600588/SH）が4.3％高で取引を終えた。不動産株、素材株、運輸株なども買われている。
　半面、医薬品株は安い。健民薬業集団（600976/SH）が3.5％、人福医薬集団（600079/SH）が3.2％、薬明康徳（603259/SH）が2.8％、北京同仁堂（600085/SH）が1.7％ずつ下落した。自動車や酒造・食品など消費関連株も売られている。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.99ポイント（0.34％）高の290.76ポイント、深センB株指数が4.08ポイント（0.35％）高の1172.30ポイントで終了した。



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