2023/08/02 13:31
香港前場:ハンセン2.0%安で続落、上海総合は0.8%下落
2日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比397.61ポイント(1.99%)安の19613.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が146.89ポイント(2.14%)安の6707.63ポイントとそろって続落した。売買代金は598億5390万香港ドルに縮小している(1日前場は737億3310万香港ドル)。
内外の景気懸念が重しとなる流れ。格付け大手のフィッチ・レーティングスは1日、米国の長期債格付けを最上級「AAA」から「AA+」に1段階引き下げた。足もとの米経済指標では、7月のISM製造業景況指数が予想ほど改善せず、同月の雇用動態調査(JOLTS)では求人件数が予想を下回っている。中国では1日公表された7月の財新中国製造業PMI(民間による)が49.2に悪化(6月は50.5)し、景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに割り込んだ。香港の各指数は下げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.6%安、香港大手行の恒生銀行(11/HK)が4.6%安、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が4.4%安と下げが目立った。
セクター別では、香港の不動産が安い。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.2%、新世界発展(17/HK)が2.9%、恒基兆業地産(12/HK)が2.5%、長江実業集団(1113/HK)が1.9%ずつ下落した。
レストランチェーンや酒造の飲食関連もさえない。呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が6.0%安、九毛九国際HD(9922/HK)が5.9%安、海倫司国際HD(9869/HK)が5.3%安、青島ビール(168/HK)が2.3%安、百威亜太HD(1876/HK)が2.1%安で引けた。
医薬品セクターも売られる。康希諾生物(6185/HK)が4.8%安、百済神州(6160/HK)が4.5%安、石薬集団(1093/HK)が3.5%安、中国生物製薬(1177/HK)が3.4%安と値を下げた。
半面、管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターは高い。碧桂園服務HD(6098/HK)が17.9%、世茂服務HD(873/HK)が5.3%、融創服務HD(1516/HK)が2.8%、碧桂園HD(2007/HK)が2.1%、広州富力地産(2777/HK)が2.0%ずつ上昇した。相次ぐ政策支援の動きを好感。中国人民銀行(中央銀行)と国家外貨管理局は1日の会議で、不動産市場の安定発展を促すため、住宅ローン金利や頭金比率の引き下げを促す方針を表明した。碧桂園服務については、中間決算の減益見通しを発表したものの、併せて自社株買いの実施計画を明らかにしたことが材料視されている。
一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.84%安の3263.20ポイントで前場取引を終了した。銀行株が安い。エネルギー株、医薬品株、公益株、素材株、酒造株なども売られた。半面、不動産株は高い。ハイテク株、自動車株、証券株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内外の景気懸念が重しとなる流れ。格付け大手のフィッチ・レーティングスは1日、米国の長期債格付けを最上級「AAA」から「AA+」に1段階引き下げた。足もとの米経済指標では、7月のISM製造業景況指数が予想ほど改善せず、同月の雇用動態調査(JOLTS)では求人件数が予想を下回っている。中国では1日公表された7月の財新中国製造業PMI(民間による)が49.2に悪化(6月は50.5)し、景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに割り込んだ。香港の各指数は下げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が5.6%安、香港大手行の恒生銀行(11/HK)が4.6%安、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が4.4%安と下げが目立った。
セクター別では、香港の不動産が安い。九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.2%、新世界発展(17/HK)が2.9%、恒基兆業地産(12/HK)が2.5%、長江実業集団(1113/HK)が1.9%ずつ下落した。
レストランチェーンや酒造の飲食関連もさえない。呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が6.0%安、九毛九国際HD(9922/HK)が5.9%安、海倫司国際HD(9869/HK)が5.3%安、青島ビール(168/HK)が2.3%安、百威亜太HD(1876/HK)が2.1%安で引けた。
医薬品セクターも売られる。康希諾生物(6185/HK)が4.8%安、百済神州(6160/HK)が4.5%安、石薬集団(1093/HK)が3.5%安、中国生物製薬(1177/HK)が3.4%安と値を下げた。
半面、管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターは高い。碧桂園服務HD(6098/HK)が17.9%、世茂服務HD(873/HK)が5.3%、融創服務HD(1516/HK)が2.8%、碧桂園HD(2007/HK)が2.1%、広州富力地産(2777/HK)が2.0%ずつ上昇した。相次ぐ政策支援の動きを好感。中国人民銀行(中央銀行)と国家外貨管理局は1日の会議で、不動産市場の安定発展を促すため、住宅ローン金利や頭金比率の引き下げを促す方針を表明した。碧桂園服務については、中間決算の減益見通しを発表したものの、併せて自社株買いの実施計画を明らかにしたことが材料視されている。
一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.84%安の3263.20ポイントで前場取引を終了した。銀行株が安い。エネルギー株、医薬品株、公益株、素材株、酒造株なども売られた。半面、不動産株は高い。ハイテク株、自動車株、証券株も買われた。
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