2023/04/18 13:21
香港前場:ハンセン0.8%安で4日ぶり反落、上海総合は0.02%下落
18日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比155.81ポイント(0.75%)安の20626.64ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が49.94ポイント(0.71%)安の7006.22ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は660億8000万香港ドルとなっている(17日前場は605億9340万香港ドル)。
中国経済回復ペースの鈍化が警戒される流れ。取引時間中に公表された経済指標では、第1四半期GDP成長率や3月の小売売上高は予想を上回ったものの、3月の鉱工業生産や1〜3月の固定資産投資などは予想に届かなかった。また、1〜3月の不動産開発投資はマイナスが継続。投資全般が減速する中、市場関係者の一部は「中国経済の持ち直しに、力強さがみられない」と指摘した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が7.4%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が4.1%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.4%安と下げが目立った。安踏体育用品に関しては、ディスカウント価格での第三者割当増資計画が売り材料視されている。
セクター別では、中国の発電が安い。華潤電力HD(836/HK)が4.2%、華電国際電力(1071/HK)が3.8%、華能国際電力(902/HK)が2.4%、中国電力国際発展(2380/HK)が1.9%ずつ下落した。
生成型AI(人工知能)サービスに参入表明したネット関連の銘柄群もさえない。騰訊HD(700/HK)が2.2%安、快手科技(1024/HK)が2.1%安、京東集団(9618/HK)が1.5%安で引けた。ハンセン科技(テック)指数は1.3%安と他の指数をアンダーパフォームしている。
他の個別株動向では、ドライバルク海運の太平洋航運集団(2343/HK)が5.9%安。1〜3月期の収益減少が嫌気されている。
半面、自動車セクターはしっかり。小鵬汽車(9868/HK)が2.4%高、長城汽車(2333/HK)が2.3%高、理想汽車(2015/HK)が1.3%高とそろって続伸した。新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車については、EVの新たな技術アーキテクチャ「SEPA 2.0(扶搖)」に対する期待感が強まっている。同社の発表によれば、同アーキテクチャで車両開発コストが半減するという。
一方、本土マーケットは3日ぶりに小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%安の3384.85ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬品株、公益株、不動産株、エネルギー株なども売られた。半面、消費関連株は高い。銀行・保険株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国経済回復ペースの鈍化が警戒される流れ。取引時間中に公表された経済指標では、第1四半期GDP成長率や3月の小売売上高は予想を上回ったものの、3月の鉱工業生産や1〜3月の固定資産投資などは予想に届かなかった。また、1〜3月の不動産開発投資はマイナスが継続。投資全般が減速する中、市場関係者の一部は「中国経済の持ち直しに、力強さがみられない」と指摘した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(2020/HK)が7.4%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が4.1%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.4%安と下げが目立った。安踏体育用品に関しては、ディスカウント価格での第三者割当増資計画が売り材料視されている。
セクター別では、中国の発電が安い。華潤電力HD(836/HK)が4.2%、華電国際電力(1071/HK)が3.8%、華能国際電力(902/HK)が2.4%、中国電力国際発展(2380/HK)が1.9%ずつ下落した。
生成型AI(人工知能)サービスに参入表明したネット関連の銘柄群もさえない。騰訊HD(700/HK)が2.2%安、快手科技(1024/HK)が2.1%安、京東集団(9618/HK)が1.5%安で引けた。ハンセン科技(テック)指数は1.3%安と他の指数をアンダーパフォームしている。
他の個別株動向では、ドライバルク海運の太平洋航運集団(2343/HK)が5.9%安。1〜3月期の収益減少が嫌気されている。
半面、自動車セクターはしっかり。小鵬汽車(9868/HK)が2.4%高、長城汽車(2333/HK)が2.3%高、理想汽車(2015/HK)が1.3%高とそろって続伸した。新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車については、EVの新たな技術アーキテクチャ「SEPA 2.0(扶搖)」に対する期待感が強まっている。同社の発表によれば、同アーキテクチャで車両開発コストが半減するという。
一方、本土マーケットは3日ぶりに小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%安の3384.85ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬品株、公益株、不動産株、エネルギー株なども売られた。半面、消費関連株は高い。銀行・保険株も買われた。
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