25日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比324.09ポイント（1.62％）安の19635.85ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧H株指数）が127.10ポイント（1.89％）安の6606.04ポイントとそろって3日続落した。売買代金は524億4350万香港ドルと低迷が続いている（24日前場は493億4560万香港ドル）。　
　投資家の慎重スタンスが継続する流れ。香港で発表が本格化する主要な中国企業の決算内容を見極めたいとするスタンスや、米中対立激化の警戒感が引き続き重しとなっている。外電は23日、「中国政府が米マイクロン製の半導体販売を禁止した場合、米政府は中国需要の不足分を韓国メーカーが補うことのないよう韓国側に要請する」などと報じた。米韓首脳会談は26日、米ワシントンで開催される。韓国の尹錫悦大統領は米国に条件緩和を求める構えと伝わっているが、不安感は強まったままだ。(亜州リサーチ編集部)
　「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技（テック）指数は3.5％安と他の指数をアンダーパフォームしている（構成30銘柄は全面安）。個別では、動画配信プラットフォームのビリビリ（9626/HK）が5.3％安、光学部品メーカーの舜宇光学科技（2382/HK）が4.9％安、データセンター開発・運営の万国数拠HD（9698/HK）が4.8％安と下げが目立った。
　自動車セクターも安い。浙江零ホウ科技（9863/HK）が6.2％、長城汽車（2333/HK）が4.5％、比亜迪（1211/HK）が3.1％、小鵬汽車（9868/HK）が2.8％ずつ下落した。
　医薬品セクターも急落。康希諾生物（6185/HK）が7.9％安、山東新華製薬（719/HK）が7.7％安、薬明生物技術（2269/HK）が6.3％安、石薬集団（1093/HK）が4.9％安で引けた。
　レストランチェーンや酒造の外食関連銘柄もさえない。呷哺呷哺餐飲管理HD（520/HK）が3.7％安、九毛九国際HD（9922/HK）が2.9％安、海底撈国際HD（6862/HK）が2.6％安、百威亜太HD（1876/HK）が3.2％安、華潤ビールHD（291/HK）が1.7％安で前場取引を終えた。
　一方、本土マーケットは5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.35％安の3264.02ポイントで前場取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬品株、素材株、自動車株、不動産株、インフラ関連株、空運株なども売られた。半面、金融株は高い。エネルギー株、公益株、食品・酒造株も買われた。




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