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2023/06/27 13:22

香港前場:ハンセン1.6%高で6日ぶり反発、上海総合は0.9%上昇 無料記事

 27日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比292.82ポイント(1.56%)高の19086.95ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が111.10ポイント(1.74%)高の6483.29ポイントとそろって6日ぶりに反発した。売買代金は459億9510万香港ドルとなっている(26日前場は451億7630万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数はこのところ下落基調を強め、足もとで約3週ぶりの安値水準を連日で切り下げていた。また、中国景気の回復遅れが指摘される中、当局の経済対策に対する期待感も高まっている。米金融政策や人民元相場の動向を気にしながら、朝方は上値の重い場面がみられたものの、指数は徐々に上げ幅を広げた。また、外国為替市場では、人民元安・米ドル高の動きが一服している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、管理サービスやデベロッパーなど本土不動産の上げが目立つ。碧桂園服務HD(6098/HK)が8.2%高、龍湖集団HD(960/HK)が7.6%高、碧桂園HD(2007/HK)が5.8%高で引けた。そのほか、取引再開した香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が5.0%高。筆頭株主の周大福企業が株式公開買い付け(TOB)を通じて、新世界発展子会社の新創建集団(NWSホールディングス:659/HK)を非公開化するにあたり、特別配当が実施されることを材料視している。
 ゼネコンやセメントのインフラ建設セクターも高い。中国中鉄(390/HK)が4.1%、中国鉄建(1186/HK)が3.6%、中国交通建設(1800/HK)が2.9%、中国建材(3323/HK)が3.8%、華潤水泥HD(1313/HK)が3.1%ずつ上昇した。
 海運・港湾セクターも物色される。太平洋航運集団(2343/HK)が3.8%高、中遠海運HD(1919/HK)が3.2%高、東方海外(316/HK)が2.7%高、招商局港口HD(144/HK)が2.1%高、天津港発展HD(3382/HK)が1.9%高で前場取引を終えた。
 半面、マカオ・カジノはさえない。銀河娯楽集団(27/HK)が1.7%、新濠国際発展(200/HK)が0.7%、澳門博彩HD(880/HK)が0.6%、金沙中国(1928/HK)が0.5%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.93%高の3179.92ポイントで前場取引を終了した。不動産株が高い。エネルギー株、インフラ関連株、素材株、金融株、ハイテク株、医薬品株、運輸株なども買われた。半面、発電株は安い。消費関連株の一角も売られた。



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