2023/06/26 13:29
香港前場:ハンセン0.1%安で5日続落、上海総合は0.7%下落
週明け26日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比27.23ポイント(0.14%)安の18862.74ポイントと5日続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は8.43ポイント(0.13%)高の6402.97ポイント5日ぶりに反発した。売買代金は451億7630万香港ドルとなっている(23日前場は369億920万香港ドル)。
内外の景気不安が重しとなる流れ。米国では6月の製造業PMI(速報値)が前月に続き悪化し、中国国内では景気持ち直しの遅れが懸念されている。中国で端午節連休(22〜24日)の国内旅行者数は、新型コロナウイルス流行前の2019年同期を上回ったものの、同期の旅行支出は、コロナ流行前の水準に依然として届かず、消費活動が停滞している実態が鮮明化した。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。値ごろ感に着目した買いが相場を支えている。香港の主要株価指数はこのところ急ピッチに下落し、足もとでは約3週ぶりの安値水準に達していた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が2.9%安、Eコマース中国大手の京東集団(9618/HK)が2.2%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)が2.0%安と下げが目立った。
セクター別では、マカオのカジノ関連が安い。上記した銀河娯楽のほか、新濠国際発展(200/HK)が4.2%、永利澳門(1128/HK)が3.8%、美高梅中国HD(2282/HK)が3.6%ずつ下落した。
スポーツ用品や小売など消費セクターの一角もさえない。前記した李寧のほか、中国動向(3818/HK)が1.6%安、安踏体育用品(2020/HK)が1.5%安、CEC国際HD(759/HK)が1.3%安、中国旅遊集団中免(1880/HK)が1.0%安で引けた。
他方、「ニューエコノミー」銘柄の一角は物色される。ハンセン科技(テック)指数は0.3%高と5日ぶりに反発した。個別では、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が4.7%高、スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が4.5%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が2.4%高と値を上げている。
中国発電セクターも高い。華潤電力HD(836/HK)が6.9%、華電国際電力(1071/HK)が6.8%、中国電力国際発展(2380/HK)が5.6%、華能国際電力(902/HK)が5.1%ずつ上昇した。
海上輸送やコンテナリース・生産の海運関連も急伸。東方海外(316/HK)が4.8%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.4%高、海豊国際HD(1308/HK)が1.9%高、中遠海運発展(2866/HK)が3.2%高、中国国際海運集装箱(2039/HK)が2.4%高で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.74%安の3174.23ポイントで前場取引を終了した。金融株が下げを主導。酒造・食品株、不動産株、エネルギー株、運輸株、ハイテク株なども売られた。半面、電力株は高い。自動車株、素材株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内外の景気不安が重しとなる流れ。米国では6月の製造業PMI(速報値)が前月に続き悪化し、中国国内では景気持ち直しの遅れが懸念されている。中国で端午節連休(22〜24日)の国内旅行者数は、新型コロナウイルス流行前の2019年同期を上回ったものの、同期の旅行支出は、コロナ流行前の水準に依然として届かず、消費活動が停滞している実態が鮮明化した。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。値ごろ感に着目した買いが相場を支えている。香港の主要株価指数はこのところ急ピッチに下落し、足もとでは約3週ぶりの安値水準に達していた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が2.9%安、Eコマース中国大手の京東集団(9618/HK)が2.2%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)が2.0%安と下げが目立った。
セクター別では、マカオのカジノ関連が安い。上記した銀河娯楽のほか、新濠国際発展(200/HK)が4.2%、永利澳門(1128/HK)が3.8%、美高梅中国HD(2282/HK)が3.6%ずつ下落した。
スポーツ用品や小売など消費セクターの一角もさえない。前記した李寧のほか、中国動向(3818/HK)が1.6%安、安踏体育用品(2020/HK)が1.5%安、CEC国際HD(759/HK)が1.3%安、中国旅遊集団中免(1880/HK)が1.0%安で引けた。
他方、「ニューエコノミー」銘柄の一角は物色される。ハンセン科技(テック)指数は0.3%高と5日ぶりに反発した。個別では、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が4.7%高、スマートフォン大手の小米集団(1810/HK)が4.5%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が2.4%高と値を上げている。
中国発電セクターも高い。華潤電力HD(836/HK)が6.9%、華電国際電力(1071/HK)が6.8%、中国電力国際発展(2380/HK)が5.6%、華能国際電力(902/HK)が5.1%ずつ上昇した。
海上輸送やコンテナリース・生産の海運関連も急伸。東方海外(316/HK)が4.8%高、太平洋航運集団(2343/HK)が3.4%高、海豊国際HD(1308/HK)が1.9%高、中遠海運発展(2866/HK)が3.2%高、中国国際海運集装箱(2039/HK)が2.4%高で前場取引を終えた。
一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.74%安の3174.23ポイントで前場取引を終了した。金融株が下げを主導。酒造・食品株、不動産株、エネルギー株、運輸株、ハイテク株なども売られた。半面、電力株は高い。自動車株、素材株も買われた。
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