2023/07/19 17:37
香港大引:ハンセン0.3%安で続落、中国の政策期待で下値限定
19日の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比63.41ポイント(0.33%)安の18952.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が18.15ポイント(0.28%)安の6381.94ポイントとそろって続落した。売買代金は1117億1610万香港ドルとなっている(18日は950億4960万香港ドル)。
中国の景気不安が引き続き投資家心理の重しとなる流れ。足もとで公表された中国の経済指標では、今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比6.3%にとどまり、市場予想(7.1%)を下回った。人民元安の警戒感もくすぶる。中国人民銀行(中央銀行)は19日、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元安に設定した。外国為替市場では、人民元安・米ドル高の動きに再び拍車がかかっている。ただ、下値は限定された。中国当局の景気支援スタンスが相場を下支えする。中国工業情報化部の趙志国・報道官は19日、自動車、電子、鉄鋼など10大重点産業の安定成長に向けた活動計画の策定と実施を強化する方針を明らかにした。指数は引けにかけて下げ幅を縮小している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が3.8%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が2.8%安、中国政府系の華潤電力HD(836/HK)が2.6%安と下げが目立った。
セクター別では、マカオのカジノが安い。新濠国際発展(200/HK)が1.9%、美高梅中国HD(2282/HK)が1.8%、澳門博彩HD(880/HK)が1.5%、永利澳門(1128/HK)が1.4%ずつ下落した。
レストランチェーンや酒造など飲食関連も売られる。百勝中国HD(9987/HK)が2.1%安、海底撈国際HD(6862/HK)が1.6%安、青島ビール(168/HK)が2.7%安、百威亜太HD(1876/HK)が1.2%安で引けた。
医薬品・医療機器セクターもさえない。康希諾生物(6185/HK)が2.3%安、薬明生物技術(2269/HK)が2.0%安、石薬集団(1093/HK)が1.6%安、上海微創医療機器人集団(2252/HK)と微創医療科学(853/HK)がそろって2.2%安と値を下げた。
半面、中国不動産セクターは高い。合景泰富地産HD(1813/HK)が4.3%、万科企業(2202/HK)が3.3%、広州富力地産(2777/HK)が2.8%、龍湖集団HD(960/HK)が2.5%ずつ上昇した。
海上輸送や港湾運営の海運関連セクターも物色される。東方海外(316/HK)が5.1%高、海豊国際HD(1308/HK)が2.9%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.0%、中遠海運港口(1199/HK)が2.4%、招商局港口HD(144/HK)が2.0%で取引を終えた。
一方、本土マーケットは小幅ながら3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%高の3198.84ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。海運株、エネルギー株、メディア・娯楽株、素材株、銀行・証券株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。医薬品株、発電・電力設備株、消費関連株、空運株、軍事関連株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国の景気不安が引き続き投資家心理の重しとなる流れ。足もとで公表された中国の経済指標では、今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比6.3%にとどまり、市場予想(7.1%)を下回った。人民元安の警戒感もくすぶる。中国人民銀行(中央銀行)は19日、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元安に設定した。外国為替市場では、人民元安・米ドル高の動きに再び拍車がかかっている。ただ、下値は限定された。中国当局の景気支援スタンスが相場を下支えする。中国工業情報化部の趙志国・報道官は19日、自動車、電子、鉄鋼など10大重点産業の安定成長に向けた活動計画の策定と実施を強化する方針を明らかにした。指数は引けにかけて下げ幅を縮小している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が3.8%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が2.8%安、中国政府系の華潤電力HD(836/HK)が2.6%安と下げが目立った。
セクター別では、マカオのカジノが安い。新濠国際発展(200/HK)が1.9%、美高梅中国HD(2282/HK)が1.8%、澳門博彩HD(880/HK)が1.5%、永利澳門(1128/HK)が1.4%ずつ下落した。
レストランチェーンや酒造など飲食関連も売られる。百勝中国HD(9987/HK)が2.1%安、海底撈国際HD(6862/HK)が1.6%安、青島ビール(168/HK)が2.7%安、百威亜太HD(1876/HK)が1.2%安で引けた。
医薬品・医療機器セクターもさえない。康希諾生物(6185/HK)が2.3%安、薬明生物技術(2269/HK)が2.0%安、石薬集団(1093/HK)が1.6%安、上海微創医療機器人集団(2252/HK)と微創医療科学(853/HK)がそろって2.2%安と値を下げた。
半面、中国不動産セクターは高い。合景泰富地産HD(1813/HK)が4.3%、万科企業(2202/HK)が3.3%、広州富力地産(2777/HK)が2.8%、龍湖集団HD(960/HK)が2.5%ずつ上昇した。
海上輸送や港湾運営の海運関連セクターも物色される。東方海外(316/HK)が5.1%高、海豊国際HD(1308/HK)が2.9%高、中遠海運HD(1919/HK)が2.0%、中遠海運港口(1199/HK)が2.4%、招商局港口HD(144/HK)が2.0%で取引を終えた。
一方、本土マーケットは小幅ながら3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%高の3198.84ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。海運株、エネルギー株、メディア・娯楽株、素材株、銀行・証券株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。医薬品株、発電・電力設備株、消費関連株、空運株、軍事関連株も売られた。
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