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2023/07/05 13:23

香港前場:ハンセン1.4%安で3日ぶり反落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 5日前場の香港マーケットは、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比268.31ポイント(1.38%)安の19147.37ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が116.98ポイント(1.77%)安の6496.42ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は427億3870万香港ドルとなっている(4日前場は390億7420万香港ドル)。
 対外関係の悪化が懸念される流れ。欧州連合(EU)の外交トップ、ボレル副委員長が来週予定していた訪中について、中国政府が延期したことが4日分かった。理由は明らかにされていない。足もとでは、半導体分野などを巡り、米国を中心とした西側諸国と中国の間で、摩擦が強まっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が5.1%安、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.2%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が3.7%安と下げが目立った。
 セクター別では、医薬品・医療機器が安い。百済神州(6160/HK)が3.5%、康希諾生物(6185/HK)が3.1%、翰森製薬集団(3692/HK)が2.8%、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が6.2%、微創医療科学(853/HK)が5.0%、コン博医療HD(2216/HK)が3.3%ずつ下落した。
 レストランチェーンなど外食関連も急落。海倫司国際HD(9869/HK)が3.9%安、九毛九国際HD(9922/HK)が3.7%安、海底撈国際HD(6862/HK)が3.2%安、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が3.1%安で引けた。
 中国の銀行セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が3.4%安、交通銀行(3328/HK)が2.3%安、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が1.7%安、中国工商銀行(1398/HK)が1.4%安で前場取引を終えた。
 半面、レアアース・非鉄関連の銘柄は物色される。希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が9.4%、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が8.0%、ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が4.8%、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が2.0%ずつ上昇した。中国商務部は3日、半導体製造に不可欠なガリウムやゲルマニウムの輸出を制限すると発表。資源株に思惑買いが広がっている。
 一方、本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%安の3228.68ポイントで前場取引を終了した。消費関連株が安い。エネルギー株、ハイテク株、金融株、医薬品株、空運株、メディア・娯楽株なども売られた。半面、素材株は高い。不動産株、公益株も買われた。


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