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2023/04/13 13:43

香港前場:ハンセン0.5%安で続落、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 13日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比99.87ポイント(0.49%)安の20209.99ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が42.23ポイント(0.62%)安の6824.27ポイントとそろって続落した。売買代金は618億4620万香港ドルにやや拡大している(12日前場は548億4070万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が嫌気される流れ。昨夜の米株市場では、米景気の下振れ懸念が強まる中、主要株価指数がそろって下落した。ただ、指数は前引けにかけて下げ幅を縮小させている。取引時間中に公表された3月の中国貿易統計は、輸出入がそれぞれ予想を上回った。米ドル建て輸出は14.8%増(予想は7.1%減)、輸入は1.4%減(予想は6.4%減)となっている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、Eコマース中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.4%安と下げが目立つ。大株主のソフトバンクグループ(SBG:9984/東証)は、保有する同社株の大部分を売却するもよう――などと報じられた。大型ネット株に売りが継続し、ハンセン科技(テック)指数は1.1%安。他の指数をアンダーパフォームした。
 セクター別では、中国不動産が安い。融創中国HD(1918/HK)が53.5%、中国金茂HD(817/HK)が4.1%、広州富力地産(2777/HK)が3.9%、碧桂園HD(2007/HK)が3.7%ずつ下落した。融創中国株は、決算発表の遅延解消など売買再開に向けた条件を全てクリアしたとして、2022年4月1日以来、約1年ぶりに売買を再開。経営が不安視され、投資家の見切り売りが先行した。
 自動車セクターもさえない。蔚来集団(9866/HK)が3.5%安、小鵬汽車(9868/HK)が2.7%安、吉利汽車HD(175/HK)が2.4%安、長城汽車(2333/HK)が2.2%安で引けた。
 マカオのカジノ銘柄も売られる。永利澳門(1128/HK)が3.5%安、美高梅中国HD(2282/HK)が2.2%安、澳門博彩HD(880/HK)が2.0%安、金沙中国(1928/HK)が1.1%安で前場取引を終えた。
 半面、医薬品セクターはしっかり。百済神州(6160/HK)が5.1%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が4.2%、翰森製薬集団(3692/HK)が2.9%、中国神威薬業集団(2877/HK)が2.2%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは小幅に続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%高の3328.83ポイントで前場取引を終了した。医薬品株が高い。エネルギー株、酒造株、銀行株、公益株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。素材株、不動産株、自動車株、保険・証券株も売られた。




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