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2023/04/12 13:33

香港前場:ハンセン0.6%安で3日ぶり反落、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 12日前場の香港マーケットは、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比121.67ポイント(0.59%)安の20363.57ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が54.58ポイント(0.79%)安の6895.79ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は548億4070万香港ドルに縮小している(6日前場は754億580万香港ドル)。
 米中の指標発表を前に、買いが手控えられる流れ。日本時間の今夜、米金融政策に影響を与える3月の米消費者物価指数(CPI)が発表される予定だ。中国ではあす13日に3月の貿易統計、18日に第1四半期の中国GDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)などが明らかにされる。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国景気の持ち直し期待が支えだ。前日引け後に公表された3月の中国金融統計では、国内金融機関の新規融資が市場予想を上回った。より広範囲な与信や流動性の指標となる社会融資総量に関しても、予想を大幅に上回っている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.3%安、中国のミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が3.9%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が3.7%安と下げが目立った。騰訊については、筆頭株主による保有株の追加売却方針も嫌気されている。そのほかの大型ネット株も売られ、ハンセン科技(テック)指数は1.1%安と他の指数をアンダーパフォームした。
 セクター別では、レストランチェーンや酒造など飲食関連が安い。海倫司国際HD(9869/HK)が6.7%、九毛九国際HD(9922/HK)が3.6%、海底撈国際HD(6862/HK)が3.1%、華潤ビールHD(291/HK)が2.5%、青島ビール(168/HK)が2.4%ずつ下落した。
 マカオ・カジノもさえない。永利澳門(1128/HK)が%2.6安、金沙中国(1928/HK)と新濠国際発展(200/HK)がそろって2.4%安、美高梅中国HD(2282/HK)が2.3%安と値を下げた。
 他の個別株動向では、自動車メーカー中堅の華晨中国汽車HD(1114/HK)が11.3%安。同社は11日引け後、再編の一環として、仏ルノーとの合弁会社で、経営再建中の華晨雷諾金杯汽車に追加出資すると発表した。
 半面、ゼネコンや鉄鋼、非鉄のインフラ建設セクターはしっかり。中国交通建設(1800/HK)が2.9%高、中国鉄建(1186/HK)が1.7%高、鞍鋼(347/HK)が3.3%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.8%高、江西銅業(358/HK)が2.0%高、中国アルミ(2600/HK)が1.7%高で引けた。
 設備工事やキャリアの通信セクターも物色される。中興通訊(763/HK)が7.1%、京信通信系統HD(2342/HK)が2.5%、中国通信服務(552/HK)が2.3%、中国電信(728/HK)が3.7%、中国聯通(762/HK)が3.5%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.47%高の3329.18ポイントで前場取引を終了した。通信ネットワーク株が高い。ハイテク株、金融株、インフラ関連株、海運株なども買われた。半面、消費関連株は安い。医薬品株、素材株、不動産株、公益株も売られた。



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